◆ 雷騰雲奔 ライトウウンポン |
一瞬もとどまらずに過ぎ去るたとえ。来たかと思うとすぐにいなくなってしまうたとえ。かみなりがわき起こり、雲が走る意から。〈柳宗元の文〉 |
◆ 磊磊落落 ライライラクラク |
心が広くて大きく、小さなことにこだわらないさま。「磊」「落」をそれぞれ重ねて意味を強めた語。類豪放磊落(ゴウホウライラク) |
◆ 落英繽紛 ラクエイヒンプン |
散る花びらがひらひらと乱れ舞い落ちるさま。「落英」は散る花びら。「繽紛」は乱れ混じる、また、乱れ散るさま。〈陶潜の文〉 |
◆ 落穽下石 ラクセイカセキ |
人の弱味につけこんで、さらに痛めつけるたとえ。落とし穴に落ちた人に向けて、さらに上から石を落とす意から。「穽」は落とし穴。〈韓愈(カンユ)の文〉 |
◆ 落筆点蠅 ラクヒツテンヨウ |
過ちをうまくとりつくろって、逆に上手に仕上げるたとえ。「点」は描く意。 |
◆ 落花流水 ラッカリュウスイ |
散っていく花と流れる水の意で、行く春の景色の形容。転じて、人や物がおちぶれ衰えていくたとえ。また、男女の情が互いに通じ合うたとえ。水の流れに身をまかせたい落花を男に、落花を浮かべて流れたい流水を女にたとえていう。〈高(コウベン)の詩〉 |
◆ 落花狼藉 ラッカロウゼキ |
物が散乱しているさま。また、女性に乱暴をはたらくこと。花びらが地面に散り乱れている意から。「狼藉」は、オオカミが寝る草のしとね(ふとん)の意で、オオカミが寝たあとは、草が乱れていることをいう。類乱暴狼藉 |
◆ 乱離骨灰 ラリコッぱい |
めちゃくちゃになること。また、そのさま。さんざん。 |
◆ 濫?充数 ランウジュウスウ |
たいした能力もないのに、いかにも才能があるように見せかけるたとえ。また、分不相応な地位にいるたとえ。「濫?(笛の一種)」はみだりに笛を吹く、「充数」は員数をそろえる意。 |
◆ 嵐影湖光 ランエイココウ |
もやに包まれた山の姿と光る湖面の景色。山と湖の調和した美しい風景の形容。「嵐」は山の気・山の風の意。類山紫水明 |
◆ 嵐影湖光 ランエイココウ |
もやに包まれた山の姿と光る湖面の景色。山と湖の調和した美しい風景の形容。「嵐」は山の気・山の風の意。類山紫水明 |
◆ 蘭摧玉折 ランサイギョクセツ |
賢人や美人などが死ぬたとえ。美しいランの花が手折られ、玉が砕け割れる意から。〈『世説新語(セセツシンゴ)』〉「彼女の死はまさに―だ」 |
◆ 乱雑無章 ランザツムショウ |
めちゃめちゃで筋道がとおらないさま。秩序なくばらばらであるさま。「無章」は筋道がとおらず、秩序が立たないこと。〈韓愈(カンユ)の文〉類支離滅裂対理路整然 |
◆ 鸞翔鳳集 ランショウホウシュウ |
賢く才能のあるすぐれた人物が集まって来るたとえ。「鸞」や「鳳」が空を飛んで来て集まる意から。「鸞」は想像上の美しい鳥。「鳳」は鳳凰(ホウオウ)で、知徳のすぐれた天子の世に現れるという伝説上の霊鳥。〈傅咸(フカン)の文〉 |
◆ 乱臣賊子 ランシンゾクシ |
国を乱す悪臣と、親の心に背いて悪事をはたらく子。不忠不孝の者をいう。「賊子」は、親に背く親不孝な子の意。〈『孟子(モウシ)』〉類乱臣逆子・逆臣賊子 |
◆ 乱暴狼藉 ランボウロウゼキ |
荒々しい振る舞いや無法をはたらくこと。「狼藉」は「乱暴」と同意で、同じ意味の語を重ねて意味を強めた表現。「どんな理由にせよ―は許せない」 「狼藉」は、オオカミが草をしいて寝たあとが乱れた状態のこと。転じて、乱れたさまや荒々しいさまをいう。類落花狼藉 |
◆ 乱離拡散 ランリカクサン |
国が戦乱などにあって、人々が離れ離れになること。また、世の中が無秩序な状態になること。類乱離骨灰(ラリコッぱい) |
◆ 利害得失 リガイトクシツ |
利益になることと損失になること。利益と損失。「―が相半ばする」類利害得喪(トクソウ) |
◆ 力戦奮闘 リキセンフントウ |
力の限り戦うこと。全力を尽くして努力すること。 |
◆ 戮力同心 リクリョクドウシン |
物事を心を一つにして行うこと。物事を協力して行うこと。「戮力」は力を合わせる、「同心」は心を一つにする意。〈『国語』〉類戮力協心・一致団結・上下一心(ショウカイッシン) |
◆ 離群索居 リグンサッキョ |
友人や仲間と離れて一人でいること。「群」は仲間、「索居」はひとりぼっちで寂しく暮らす意。〈『礼記(ライキ)』〉 |
◆ 離合集散 リゴウシュウサン |
離れたり集まったり、集まったり別れたりすること。また、協力したり反目したりすること。「政界の―が続いている」 |
◆ 立身出世 リッシンシュッセ |
社会的に高い地位についたり成功したりして、名声を得ること。類立身揚名 |
◆ 理非曲直 リヒキョクチョク |
正しいことと、まちがっていること。「曲直」は、曲がったこととまっすぐなこと。物事の善悪や正不正。「―を正す勇気」類是非善悪・是非曲直 |
◆ 柳暗花明 リュウアンカメイ |
春の野が、緑や花に満ちてあふれること。美しい春景色の形容。「柳暗」はヤナギが茂って陰がほの暗くなる、「花明」は花が明るく咲く意。〈陸游(リクユウ)の詩〉類鳥語花香・桃紅柳緑 |
◆ 流汗淋漓 リュウカンリンリ |
汗が体からしたたり落ちるさま。「淋漓」は、水や汗・血などがしたたる意。 |
◆ 流金鑠石 リュウキンシャクセキ |
厳しい暑さのたとえ。金属を溶かし流し、石を溶かすということ。「鑠」はとかす意。 |
◆ 流言蜚語 リュウゲンヒゴ |
根拠のない、いいかげんなうわさ。事実と異なるうわさ。「蜚」は飛ぶ意。「―に惑わされるな」類流言流説・流言飛文・蜚流の言 |
◆ 柳巷花街 リュウコウカガイ |
遊里・色町のこと。「柳巷」は、ヤナギの植えてある街路。「花街」は、花の咲いている町。昔、色町にはヤナギが多く植えられていたことから。〈黄庭堅(コウテイケン)の詩〉類柳陌花街(リュウハクカガイ)・花柳狭斜 |
◆ 竜驤虎視 リュウジョウコシ |
人が権力を得て、世に威勢を示し意気盛んなさま。権勢を得て世の中を威圧するさま。竜が天に躍り上がり、トラが鋭い目つきで獲物をにらむ意。「驤」は躍り上がる、「虎視」は獲物を鋭くにらみつける意。〈『三国志』〉 |
◆ 竜攘虎搏 リュウジョウコハク |
二人の英雄が争い合うたとえ。竜とトラが格闘する意から。 |
◆ 竜章鳳姿 リュウショウホウシ |
すぐれて気高く威厳に満ちた容姿の形容。また、竜のように勇壮で鳳(おおとり)のように気品に満ちた風姿。「竜」「鳳」ともに、想像上のめでたい動物。「章」はあや模様。〈『晋書(シンジョ)』〉 |
◆ 流星光底 リュウセイコウテイ |
勢いよく振り下ろされた刀剣の閃光(センコウ)を、流れ星にたとえていう語。「底」は下の意。〈頼山陽(らいさんよう)の詩〉 |
◆ 竜跳虎臥 リュウチョウコガ |
書の筆勢が縦横自在ですばらしいたとえ。竜が天に向かって躍り上がったり、トラが大地に臥(ふ)したりする意で、筆勢の緩急をたとえる。 |
◆ 竜頭鷁首 リュウトウゲキシュ |
天子の乗る船。また、高貴な人の船遊びに使う船。 |
◆ 竜騰虎闘 リュウトウコトウ |
力の均衡した二者が激しい戦闘をするたとえ。「竜騰」は、竜が天に躍り上がること。「虎闘」は、トラが激しく戦うこと。 |
◆ 竜頭蛇尾 リュウトウダビ |
初めは勢いが盛んだが、終わりになると振るわなくなること。頭は竜のようにりっぱだが、しっぽはヘビのように貧相な意。〈『碧巌録(ヘキガンロク)』〉「壮大な計画も―に終わった」 |
◆ 竜蟠虎踞 リュウバンコキョ |
@地勢の要害堅固なさま。 A強大な勢力をもった者が、ある地域にとどまって、そこで威力を振るうこと。〈李白(リハク)の詩〉 |
◆ 粒粒辛苦 リュウリュウシンク |
物事をなし遂げるために、細かな努力や苦労を着実に重ねること。米の一粒一粒は、つらくて苦しい農民の苦労と努力によってできる意から。〈李紳(リシン)の詩〉「―の末、栄冠をかちとった」類艱難辛苦(カンナンシンク)・千辛万苦 |
◆ 流連荒亡 リュウレンコウボウ |
家にも帰らず酒色や遊興にふけり、仕事をせず無為な暮らしをすること。「流連」は遊びにふけって家に帰らない、「荒亡」は狩猟や酒色などの楽しみにふけって国や身を滅ぼす意。〈『孟子(モウシ)』〉類放蕩無頼(ホウトウブライ) |
◆ 竜吟虎嘯 リョウギンコショウ |
同じような考えをもつ者は互いに心が通じ、相応ずるたとえ。竜が鳴き声を上げると雲がわき立ち、トラがうなり声を上げると風が起こるといわれることから。〈張衡(チョウコウ)の文〉 |
◆ 良妻賢母 リョウサイケンボ |
夫には良い妻であり、子には賢い母であること。また、そのような女性。 |
◆ 量才録用 リョウサイロクヨウ |
人それぞれがもっている才能をよく考えて、ふさわしい地位に登用すること。「録用」は、あげ用いる意。〈蘇軾(ソショク)の文〉類適材適所対大材小用 |
◆ 量体裁衣 リョウタイサイイ |
物事を状況に応じて、現実的に処理すること。「量体」は体をはかる、「裁衣」は布を裁つ意。体の寸法を測って衣服を作る意から。〈『南斉書(ナンセイショ)』〉類臨機応変 |
◆ 良知良能 リョウチリョウノウ |
人間が生まれつき備えている知恵や才能。 |
◆ 良二千石 リョウニセンセキ |
人民のための善政を行う地方長官のこと。 |
◆ 良風美俗 リョウフウビゾク |
善良で美しい風俗や習慣。「―を損ねる行為」類淳風美俗(ジュンプウビゾク) |
◆ 綾羅錦? リョウラキンシュウ |
目を見張るばかりに美しく着飾った形容。また、美しいものの形容。「錦」はにしき、「?」は刺?をした布の意。いずれも、高貴な人の美麗な衣服のたとえ。 |
◆ 緑林白波 リョクリンハクハ |
泥棒や盗賊のこと。 |
◆ 理路整然 リロセイゼン |
話や考えなどがしっかりした論理で組み立てられていて、筋道がよくとおっていること。「―と主張を述べる」類順理成章対支離滅裂(シリメツレツ) |
◆ 霖雨蒼生 リンウソウセイ |
苦しむ者に恵みを与えること。また、民を苦しみから救う慈悲深い人のこと。「蒼生」は多くの人民の意。 |
◆ 臨淵羨魚 リンエンセンギョ |
いたずらにむなしい望みを抱くたとえ。川のほとりで魚を捕まえたいと願っても、まずは家に帰って網を作らねばならないということから、適切な手段を講じなければ、願いはかなえられないという教え。〈『漢書(カンジョ)』〉 |
◆ 輪奐一新 リンカンイッシン |
建物が新しくなり、壮大でりっぱになること。〈『宋史(ソウシ)』〉「―した合同庁舎」 |
◆ 臨機応変 リンキオウヘン |
状況や事態の変化に応じて、柔軟にそれにふさわしい処置をすること。「応変」は変化に応じること。「混乱が生じれば―に対応する」類随機応変・量体裁衣 |
◆ 鱗次櫛比 リンジシッピ |
魚のうろこや櫛(くし)の歯のように、多くのものが整然と並ぶこと。「次」「比」は順に並ぶ意。 |
◆ 麟子鳳雛 リンシホウスウ |
将来希望がもてる子どものたとえ。麒麟(キリン)の子と鳳凰(ホウオウ)のひなの意。麒麟も鳳凰も想像上の動物で、これらが現れると、めでたい兆しとされた。〈『易林』〉類竜駒鳳雛(リュウクホウスウ)・飛兎竜文(ヒトリュウブン)・伏竜鳳雛 |
◆ 臨終正念 リンジュウショウネン |
仏死に面しても、心が安らかで乱れないこと。また、死にのぞんで心静かに阿弥陀仏(アミダブツ)を念じ、極楽往生を信じて疑わないこと。「凡人は―の域にはなかなか達せない」 |
◆ 輪廻転生 リンネテンショウ |
仏人が生き変わり、また、死に変わりしてとどまることのないこと。「転生」は、生まれ変わること。 |
◆ 麟鳳亀竜 リンホウキリュウ |
麒麟(キリン)・鳳凰(ホウオウ)・亀(かめ)・竜の四種の霊獣・霊鳥。亀以外は想像上の動物。めでたいことの前兆として現れるという。四霊。〈『礼記(ライキ)』〉 |
◆ 累世同居 ルイセイドウキョ |
幾代にもわたる同族が、同じ家にともに住むこと。 |
◆ 縷縷綿綿 ルルメンメン |
話が長くて、くどくどしいさま。 |
◆ 冷汗三斗 レイカンサント |
非常に恐ろしい目にあったり、恥ずかしい思いをするたとえ。ひやあせが三斗も出るような思いをする意。「三斗」は、量の多いことをいう。「皆の前で??責(シッセキ)され、―の思いだった」 |
◆ 霊魂不滅 レイコンフメツ |
人間のたましいは、肉体の死後も滅びずに存在し続けるという考え方。類霊魂不死 |
◆ 冷暖自知 レイダンジチ |
仏仏法の悟りは修行を重ねて、自分で会得するものであることのたとえ。水がつめたいか温かいかは、飲む者自身がわかる意から。〈『景徳伝灯録』〉 |
◆ 冷嘲熱罵 レイチョウネツバ |
ひややかにあざけり、ひどくののしること。 |
◆ 零丁孤苦 レイテイコク |
おちぶれて助ける人もなく、ひとりで苦しむこと。「零丁」はおちぶれて、頼りのないさま。「孤苦」は助けもなく、ひとり苦しむ意。〈李密(リミツ)の文〉 |
◆ 冷土荒堆 レイドコウタイ |
墓のこと。また、荒れ果てた墓のこと。「堆」は、土をうずたかく盛った所の意。〈『長生殿』〉 |
◆ 連銭葦毛 レンゼンあしげ |
ウマの毛色で、葦毛に銭のような形をした丸い灰色の斑点(ハンテン)があるもの。 |
◆ 連袂辞職 レンベイジショク |
大勢が行動をともにし、そろって職を辞すこと。 |
◆ 螻蟻潰堤 ロウギカイテイ |
ほんのささいなことでも、大きな事件や事故の原因になるたとえ。ケラやアリがあけた小さな穴でも、長大な堤防を崩壊させる原因になる意から。〈『韓非子(カンピシ)』〉類小隙沈舟(ショウゲキチンシュウ) |
◆ 老驥伏櫪 ロウキフクレキ |
人が年老いてもなお大志を抱くたとえ。また、有能な人がそれを発揮する機会もなく老いるたとえ。もとは、老いた駿馬(シュンメ)が用いられることもなく馬屋の根太(ねダ)に伏し横たわっていても、なお千里を駆けようという志を捨てない意。「驥」は千里を駆ける駿馬。「櫪」はクヌギの木で、床下の横木に用いられたことから、根太・馬小屋の意。「老驥櫪(レキ)に伏(ふ)すも、志(こころざし)千里に在り」の略。〈曹操(ソウソウ)の詩〉 |
◆ 老少不定 ロウショウフジョウ |
仏人の寿命は年齢に関係なく、予知できないこと。老人が先に死に、若者があとから死ぬとは限らないこと。人生の無常をいう語。 |
◆ 老成円熟 ロウセイエンジュク |
経験が豊富で、人格・知識・技能などがきわめてすぐれていること。 |
◆ 老成持重 ロウセイジチョウ |
十分に経験があり熟達していながら、そのうえさらに慎重なこと。「持重」は、大事をとり慎重な態度を守ること。 |
◆ 籠鳥檻猿 ロウチョウカンエン |
思いどおりに生きることのできない、自由を奪われた境遇のたとえ。かごの中の鳥と、おりの中のサルの意から。〈白居易の文〉 |
◆ 老若男女 ロウニャクナンニョ |
老いも若きも男も女も。年齢や性別を超えたあらゆる人々。 |
◆ 老婆心切 ロウバシンセツ |
必要以上に他人の世話を焼きすぎること。老婆心。「切」は、思いがひたすらで強いさま。もと仏教語。〈『景徳伝灯録』〉 |
◆ 老莱斑衣 ロウライハンイ |
親孝行のたとえ。親に孝養の限りを尽くすことのたとえ。 |
◆ 露往霜来 ロオウソウライ |
時の過ぎ去るのが早いたとえ。露(つゆ)の季節が過ぎ去り、あっという間に霜(しも)の季節になる意から。〈左思の文〉類烏飛兎走(ウヒトソウ)・光陰如箭(コウインジョセン) |
◆ 魯魚亥豕 ロギョガイシ |
書きまちがいやすい文字のこと。「魯」と「魚」、「亥」と「豕」は、文字の形が似ていて誤りやすいことから。〈『呂氏春秋(リョシシュンジュウ)』〉類魯魚章草 |
◆ 六十六部 ロクジュウロクブ |
@法華経(ホケキョウ)を六六部書写し、日本六六か所の霊所を巡礼して、一部ずつ奉納する行脚僧(アンギャソウ)。 A江戸時代、冥福(メイフク)を祈る経文を唱え、鉦(かね)をたたき鈴をならして物ごいをした巡礼。 |
◆ 六親眷属 ロクシンケンゾク |
いっさいの血族と姻族。すべての親族と縁者。 |
◆ 六道輪廻 ロクドウリンネ |
仏衆生(シュジョウ)が、六道の世界に生死を繰り返して迷い続けること。「輪廻」は、霊魂は不滅でさまざまな異体に生まれ変わるという考え方。 |
◆ 六根清浄 ロッコンショウジョウ |
仏欲や迷いから抜け出し、心身が清らかになること。「六根」は、迷いの感覚や意識を生ずる目・耳・鼻・舌・身・意の六つの根のこと。略して「六根浄」ともいう。行者などが唱えながら山参りをする。〈『智度論(チドロン)』〉 |
◆ 驢鳴犬吠 ロメイケンバイ |
へたでつまらない文章や、聞く価値のない話のたとえ。ロバが鳴きイヌが吠(ほ)える意から。〈『世説新語補(セセツシンゴホ)』〉 |
◆ 論功行賞 ロンコウコウショウ |
論功により、ふさわしい賞を与えること。〈『三国志』〉 |
◆ 論旨明快 ロンシメイカイ |
筋道のとおった論旨でわかりやすいこと。「―な答弁」対論旨不明 |