甘酒 飲む点滴と言われるほど栄養効果が高い | 緑茶 脳細胞の活性化 |
コーヒー がんの予防効果,生活習慣病予防効果 | ココア 抗酸化作用や血栓予防効果 |
大きく分けると甘酒には、米と麹でつくる米麹こうじ甘酒と、酒粕と砂糖から作る酒粕甘酒の2種類があります。
こちらは日本酒と同様に、麹の発酵作用を利用して米から作るものです。
しかし日本酒と違い、甘酒は米のデンプンを麹菌によって糖分に変えているだけ。
甘酒が苦手という方も“米”と“麹”だけで作ったものを飲んでみたら、もしかしたら甘酒の印象が変わるかもしれませんね。
酒粕を水で溶き、砂糖で甘みを加えたもの。
こちらは酒粕にアルコール分が含まれているので、アルコールが苦手な方は要注意。
また、砂糖が入っているためカロリーも高くなりがちです。
ここで一つ、要注意!最近話題の健康や美容に良いと言われている甘酒は「米麹甘酒」です。
お正月に神社で振る舞われる甘酒も、アルコール成分が含まれない(ノンアルコールの)「米麹甘酒」の方が多いようです。
こちらならお子様や妊婦の方でも安心して飲めますね。
皆さんもご購入の際にはご注意ください。
それにしても「健康と美容に良い」「ダイエットに効果あり」なんで魅力的な言葉!思わずとびつきたくなりますよね!
次は、その甘酒の具体的な効能と成分について迫ってみましょう。
「飲む点滴」「飲む美容液」とも称される甘酒ですが、具体的にどんな効能があり、何がそんなに体に良いのでしょうか。
まずは、ブドウ糖についてご説明しましょう。
甘酒に含まれるブドウ糖は、麹菌によって既に分解済となっているため、効率よく体内にエネルギー源を吸収できます。
その他にもアミノ酸、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれているのですが、なんとこの成分は点滴と同じなんです!
また、麹菌には一緒に摂った栄養の消化吸収を助けてくれる働きもあるので、胃腸にも優しく、夏バテで胃酸が出にくいときには
もってこい!
昔の人はそのことを十分理解していたので江戸時代では夏バテ予防の飲み物として町で売り歩く甘酒屋さんが名物になるほどでした。
だからこそ「甘酒」は、夏の季語になったのですね。
甘酒には食物繊維やオリゴ糖も豊富に含まれています。
これらの成分は腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれる働きがあるので便秘の予防・解消にも一役買ってくれるのです。
麹菌は、死骸となっても腸内にいる善玉菌の餌となり、免疫活動を活性化させて免疫力を高める効果もあります。
風邪かな?と思った時は、甘酒を少し温めて飲むと良いかもしれませんね。
そして女性は特に注目したい、美容効果!ビタミンB群も豊富に含まれている甘酒は、血行と代謝をアップさせ、毛細血管の隅々にまで
身体が求める栄養素を届け、老廃物を流してくれます。
麹菌は、飲酒・喫煙・ストレスなどで欠乏しやすい、皮膚の状態を整える働きのあるビオチンを含んでいるので、目の下のくま、
肌荒れ、しみやくすみにも効果的なんです。
ブドウ糖には消化補助の他にも血糖値を上昇させる効果があり、少量でも空腹感を抑えてくれるので、上手に使えばダイエットの
心強いパートナーにもなってくれます。
また、イライラを抑えるGABAといったアミノ酸由来の物質も含んでいるので、食べ過ぎを防止する効果もあるのです。
ダイエット中、どうしても甘いものが食べたい、おなかが空きすぎてイライラしそう、と発狂しそうになった時は、ダイエットの
サポート飲料として甘酒を使ってみてはいかがでしょう。
その他にも麹菌に含まれる酵素は抗酸化作用があるので、老化の元凶となる活性酸素の発生を抑制してくれる働きがあります。
動脈硬化や
月経前症候群の解消、母乳の出を良くする効果もあるといわれています。
・ 緑茶は茶葉を発酵せず、蒸して熱処理することで酸化酵素の働きを抑えたものです。
玉露、煎茶、番茶などがあります。
・ 玉露 新芽が2〜3枚開き始めたら、日の光をさえぎって育てたお茶です。渋みがなく、旨味が豊富な味わいです。
・ 煎茶 緑茶の中で一番飲まれるお茶です。
・ 番茶 一番茶はその年の新芽を摘み取ったお茶です。二番茶、三番茶は摘み取った順に呼びます。
・ 抹茶 抹茶の原料となるてん茶を石うすで挽いたものです。
・ ほうじ茶 煎茶や番茶を強火で炒って、香ばしさを引き出したお茶です。
・ タンニン ポリフェノールの一種で、緑茶に含まれるタンニンはカテキン類に分類されます。
緑茶の渋みでもあり、また後味に温和な甘味もあります。空気中に放置すると褐色になります。
・ カフェイン(アルカロイド)
温水に良く溶け、苦味があります。
神経興奮、強心、利尿作用もあります。
とくに若葉に多く、抹茶4.6%、玉露3.0%、煎茶2.8%、番茶2.0%含まれています。
・ テアニン アミノ酸類の一種で日本茶の旨味成分です。高級なお茶ほど多く含まれています。
抹茶には番茶の12倍のテアニンが含まれています。
・ ビタミン β-カロテンやビタミンB1、B2、C、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、ビオチン、を含んでいます。
特にビタミンCの含有量が多いのが特徴です。緑茶100g中に、玉露110mg、抹茶60mg、煎茶250mg、
釜炒り茶200mg、番茶150mg、ほうじ茶44mgのビタミンCを含んでいます。
なお、ウーロン茶100gは8mgのビタミンCを含んでいますが、紅茶にはビタミンCは含まれていません。
また、レモン1個(120g)にはおおよそ20mgのビタミンCが含まれています。
・ ミネラル 茶葉にカリウムが多く、浸出液では玉露に多く含まれています。
緑茶に含まれるカテキンにコレステロールの吸収を抑える働きがあります。
カテキンに脂肪の吸収を抑える働きにより、腹部の脂肪も減ります。
ポリフェノールの一種であるカテキンには活性酸素を除去する、抗酸化作用があります。
動脈硬化など心筋梗塞や
体内で発生する活性酸素の除去する働き(抗酸化作用)があります。
また、緑茶に含まれるβ-カロテンはプロビタミンAとよばれ、体内のビタミンAの必要量に応じてβ-カロテンがビタミンAに変わり
ます。
また、ビタミンCは皮膚や粘膜の保護、健康維持に働きます。
特にコラーゲンの形成にはビタミンCは欠かせません。ビタミンCは抗酸化作用もあり、活性酸素の除去に役立ちます。
美肌効果もあります。
カフェインには覚せい作用があるので、疲労感や眠気対策になります。
その他、利尿作用、二日酔い防止作用があります。
テアニンを摂取すると筋肉がゆるみ、血管が拡張するので血行が良くなります。
リラックス作用により集中力も上がります。
ギャバ(GABA)は
神経伝達物質の一種で、
最近では女性の愛飲者も増え、もはや私たちの生活に欠かせないものとなっているコーヒー。
実はこのコーヒー、カラダに良い成分がたくさん含まれているって知っていました?
ポイントは“ポリフェノール”と“カフェイン”。
コーヒーの注目成分のひとつ目は、ポリフェノール。
お茶の水女子大学大学院の近藤和雄教授は、コーヒーには「肌を美しく保つ効果がある」ことを明らかにしています。
ポリフェノールには皮ふのさびつきを防ぐ抗酸化作用があります。
赤ワインに含まれていることで有名ですが、アルコールを毎日、しかも大量に摂取することは現実的ではありません。
そこでアルコールを除いた飲料別にポリフェノールの含有量を調査したところ、コーヒーには100mlあたり約200mgも
含まれていることがわかりました。
これは日本茶の約2倍もの量で、赤ワインと同程度の濃度にあたります。
美容に良いとしてブームになった赤ワインと同じことが、コーヒーにもいえるのでは?
非喫煙者の女性131人(30歳〜60歳)を調べたところ……。
コーヒーを1日に2杯以上飲む人は、飲まない人に比べて紫外線による皮ふのシミが少ないことがわかりました。
つまり、コーヒーには皮ふを美しく保つ効果があると判明したのです。(近藤教授)さらにポリフェノールの抗酸化作用には、
美容だけでなく、動脈硬化の予防も期待できるとか。
動脈硬化が起きる主な原因は、酸化したコレステロール(悪玉コレステロール)が血管壁の中にたまり、血液の通り道を狭めて
しまうことにあります。
ポリフェノールは抗酸化作用によって、コレステロールが酸化するのを防ぐのです。
コーヒーの注目成分のふたつ目は、カフェイン。
コーヒーを飲み過ぎるとカラダに悪い、なんて噂も根強くありますが、その際にやり玉に挙がるのがこの成分です。
しかし、カフェインがカラダに悪いというのはまったくの誤解です。
そう語るのは、東京薬科大学名誉教授でコーヒー研究家の岡希太郎先生。
岡先生によると、カフェインには抗炎症作用があるため、内臓や
それは各種のがんやアルツハイマーなどの病気予防につながっているそうです。
国立がん研究センターの調査では毎日コーヒーを飲む人の
そもそも、コーヒーの起源は『くすり』です。
日本に伝来した頃にも、最初は飲み薬として漢方薬と一緒に服用されていたようです。
現在は世界中でカフェインの効能を見直す動きが広まっていて、医薬品としての利用もかなり進んでいます。(岡先生)
さらに、コーヒー豆を焙煎したときに出る「NMP(N-メチルピリジニウムイオン)」という成分にも、細胞のがん化を防ぐ効果が
発見されています。
そういった研究を踏まえ、岡先生は「ガンになりたくなかったら、コーヒーを飲めといって良いでしょう」と語ります。
カフェインはメタボ防止にも役立ちます。
脂肪細胞に作用して、脂肪を分解する消化酵素を活性化してくれるからです。
しかも、こうしたカフェインの健康増進の効果は、前述のポリフェノールと組み合わせられることでさらに期待できます。
ポリフェノールに含まれる『クロロゲン酸』には、糖分の吸収を遅くして、食後の急激な血糖値の上昇を抑える作用、副交感神経を
刺激して血圧を下げる作用、そして、体内の脂肪酸の分解促進などの作用があります。
つまり、カフェインと一緒にとることで、メタボを防ぎ、生活習慣病を予防することにもなるのです。(岡先生)
ほかにも、カフェインを事前に摂取した状態で運動すると、脂肪燃焼効果がアップしたという研究結果もあります。
カラダに良い2大注目成分のポリフェノールとカフェインの両方が大量に含まれているコーヒーが、もともと「くすり」として親し
まれていたというのも納得です。
そんなコーヒーのさまざまな効能を最大限引き出したい場合、飲み方には工夫が必要なのでしょうか?
基本的には毎日飲んでください。
ポリフェノールの抗酸化作用が期待できる摂取量の目安は、1日に1000mgほど。
コーヒーだけでとるなら、3〜5杯といったところです。
ただ、夜に飲むとカフェインで眠気が覚めてしまいます。
朝食時に眠気覚ましに1杯、昼食時にも1杯、そして午後の仕事中などに飲むように習慣化すれば美容や健康への効果が十分期待
できます。
その際に飲むのは、「できればブラックが良い」と近藤先生。
気分をリフレッシュする効果もあり、程よい刺激が仕事への活力にもつながります。
最後に、前出の岡先生がこう指摘します。
重要なのはしっかり焙煎したコーヒーであることです。
コーヒー豆を焙煎する際に出る『コーヒーかす』にはコレステロール値を高める成分が入っているので、これを口にしないように
ちゃんと取り除いておく。
缶コーヒーやインスタントでも、ともに焙煎したコーヒー豆から抽出しているので問題ありません。
ペーパードリップで飲むほど好きな人は、最初に抽出される50ccを味わって飲んでください。
そこに各種の有効成分が一番ぎっしりとつまっているからです。
体を温める作用のある食品として、すぐに思い浮かぶのはショウガではないでしょうか。
しかしながらこのココアですが生姜よりも長時間にわたって指先足先の暖かさが持続したという実験結果データがあります。
食物繊維と言って思いつく食材といえばゴボウでしょう。
しかしながら、その代名詞でもあるゴボウよりも、ココアの方がたくさん含まれているカカオポリフェノールには腸内環境を整える
働きもあるため、ココアを飲むことで便秘解消が期待できます。
ココアに含まれるリグニンという食物繊維は不溶性のため水分に溶けずに便のかさを増やすことで腸壁を刺激し便通を促進します。
リグニンには、もう一つ嬉しい効果が。便の臭いを吸収する働きもあるため、体臭や便臭を軽減する効果が期待できます。
ココアにはポリフェノールも多く含まれていますので、女性に嬉しい老化予防や美容効果も満点です。
さらにココアポリフェノールには、以下のような効果もあるんです。
1.ストレスをため込まない効果
2.正常細胞の損傷を予防する効果
3.感染症予防効果
また、インフルエンザやピロリ菌などの感染予防や免疫細胞の働きを高める効果も分かってきています。
カカオポリフェノールには、癌細胞の元となる変異物質を抑制する働きも期待できます。
また、動脈硬化を引き起こす原因の一つは、活性酸素によってコレステロールが酸化し、血管内皮に付着すること。
カカオポリフェノールが、その酸化を抑制し、コレステロールが血管に留まるのを防ぎ、動脈硬化を抑制する効果が期待できます。
高コレステロール血症や高脂血症といった生活習慣病を改善するためには、過度の飲酒や喫煙をやめることや運動以外にも、
1.食物繊維
2.抗酸化作用のある食品
3.血栓を防ぐ食事、も大切だと言われています。
これら3つすべてを叶えるもの、それがココアです。
活性酸素を退治する抗酸化作用や血栓予防効果も期待できます。
カカオには皮膚の再生に必要な微量元素の亜鉛が多く含まれていること、そしてカカオに含まれるポロフェノールには、過剰な炎症
を抑制する働きがあることが考えられます。
皮膚の再生&炎症抑制というダブルの効果で、傷を素早く回復させてくれるというわけです。
ココアに含まれる「テオブロミン」に触れない訳にはいきません。
森永製菓と四天王大学の共同研究において、中学生にココアや対照飲料(キャラメル風味飲料)を飲んでもらい、そのあとに計算問題を
解いてもらうという実験をしました。
その結果ココアを飲んだグループは計算問題をより多くこなすことができ、しかも正解率も高かったということが分かったのです。
この効果は、カカオポリフェノールや有効成分テオブロミンの作用であると考えられておいます。
またデオブロミンには集中力や記憶力をアップさせる効果もあり、認知症予防も期待できます。
デオブロミンは、幸せホルモンとも呼ばれている
リラックス効果、自律神経調整効果もあると言われています。
ココアを飲むとホッとした気分になります。
テオブロミンには、さらにうれしい効果があります。それは、脂肪を身体に蓄積させないという作用。
ポリフェノールは他の様々な食材にも含まれますが、先述の通り、テオブロミンは自然界ではカカオにしか含まれません。
ということは、食品で脂肪蓄積を防ぎたければ、ココアやチョコレートが欠かせないわけです。