・ 細胞のアンテナを伸ばす免疫力アップ食材のツバメの巣。(タイ・パクパナンは、ツバメの巣の一大産地)
・ 日本のツバメは土や草などに唾液を混ぜて巣を作るが、アナツバメは唾液だけで巣を作る。
・ もともとは海沿いの崖や洞窟に巣を作るため、巣を採取するのも大変だったが、現在では街中の建物を洞窟に見立てて設計。
・ アナツバメを呼び込んで巣作りをさせている。巣作りは最大で年に3回。
・ 現在でもツバメの巣は貴重な食材となっている。
・ ツバメの巣は、スープやデザートとして食べられる。
・ ツバメの巣は、中国で昔から健康増進や不老長寿の薬として扱われていた。
・ ツバメの巣に含まれているシアル酸が、糖鎖を伸ばし免疫力をアップさせるという。
・ シアル酸とは、細胞のアンテナを構成する糖の一種。
・ アンテナの先端で様々な情報を受信する。いる。
・ シアル酸は加齢と共に減少するためアンテナが短縮し、免疫力が落ちるという。
しかしツバメの巣を摂取すると、シアル酸が細胞のアンテナまで到着し、短くなった先端に接着。
そのため免疫力が上がると考えられている。
・ ツバメの巣のスープ1杯に含まれているシアル酸の量は、200mg。
シナモンは、クスノキ科ニッケイ属の樹皮から採られる香辛料。
くるくると巻かれた「シナモンスティック」とパウダー状で容器に入った「シナモンパウダー」がおなじみですが、シナモンの
木の樹皮をはぎとって乾燥させたものが「スティック」、粉末にしたものが「パウダー」です。
日本では珍しいですが、葉もティーにしたり、ハーブのベイリーフのように料理に使ったりでき、樹皮とはまた違った爽やかで
甘い香りが好まれています。
シナモンスティックとパウダーは、シリアルやパン、フルーツを使ったスイーツに、また肉料理や煮込み料理、スープの風味付け
にと、世界のさまざまな家庭料理で使われています。
健康に役立つ多くの効果があるといわれるシナモン。
薬効の幅が広く、さまざまな生薬と組み合わせて漢方薬にもなっています。
慢性的な炎症は、長期間にわたって身体を蝕み、がんや動脈硬化、アルツハイマーなどの病につながる可能性があるそうです。
シナモンには、抗炎症作用のある複数の成分が含まれ、天然の抗炎症剤として利用できる可能性が指摘されています。
シナモンには、HDLコレステロール(善玉コレステロール)はそのままに、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)のレベルを
下げる効果があるそうです。
動物実験では血圧を下げる効果も認められ、心疾患予防効果も期待されます。
多数の研究によって
Tie2(タイツー)という言葉をご存知でしょうか。
Tie2(タイツー)とは、受容体タンパク質のこと。
血管やリンパ管を作ってくれるありがたい存在です。
よく、「血管が細くなった」など言いますがこれはつまりタイツーの働きが悪くなったということなのです。
シナモンはこのタイツーに働きかけて活発にしてくれるため、毛細血管の老化防止に役立ったり修復に効果があったりするのです。
毛細血管は、体のいたるところに存在します。
そのため、実感できる効果も実にたくさん。
頭皮の毛細血管が元気になれば髪が増えたりツヤが出たりするし、顔ならシミやシワが減少します。
そのほか、もちろん健康面でも効果があり、全体的に身体の調子がよくなるのです。
もちろん、血液の流れがよくなることで
健康にさまざまな効果のあるシナモンですが、実は漢方薬においてもとても重要な存在なのです。
シナモンは漢方には桂皮(ケイヒ)という名前でもちいられるのですが、漢方薬にはこの「桂」という字がつくものがとてもたくさん
あります。
そしてこの「桂」の字がつくもの、これが実は、シナモンが含まれているということなのです。
とくに、風邪に効く漢方薬には、ほとんどシナモンが含まれていると考えてもいいでしょう。
これは、シナモンのもつ発汗作用が見込まれてのこと。
また、名前からはわからないけれど実はシナモンが含まれている、という漢方薬もたくさんあるので、よく使われる漢方薬のうち、
実に3割以上のものにシナモンが含まれていることになります。
老若男女を通して、シナモンの効果がまったくないという人はいません。
ただ、その効果が実感しやすいかそうでないかの差はあるでしょう。
たとえば、シナモンの効果の一つに毛細血管の修復がありますが、これも、そもそもの毛細血管に問題がなければなかなか効果は
実感できません。
つまり、改善ではなく、予防目的でシナモンをとる人はなかなか効果が実感できないということ。
具体的には、若年層でしょうか。
ただ、効果が実感できないというだけであって、シナモンにさまざまな予防効果があるのは確かですから、若年層でもシナモンを
とることには大いに意味があります。
また、男性と女性では、女性のほうが効果を感じやすいでしょう。
これは、女性ホルモンと毛細血管の減少が連動しているからです。
シナモンは、香辛料の中で香り付けする賦香(ふこう)作用がシナモンの基本的な用途として使われていますが、「香り」という
ものは人間の副交感神経に働きかけ、リラックス効果や眠気を覚ます効果などに作用します。
シナモンの芳香成分であるオイゲノールは眠気が強い時や注意力が低下しているときに副交感神経の活動を高めてくれ、
リフレッシュさせてくれます。
カフェインのような眠気覚ましの効果ではありませんが、気分をリラックスさせてくれ、眠気があるとき、気分をすっきり
させてくれて眠気覚ましになる場合もあります。
シナモンの使い方にこれといった決まりはありません。
料理にふりかけてもいいし、飲み物に溶かしても構いません。
熱しても、冷やしても効果や効能に変化はないし、どんな食材やスパイスと組み合わせても問題ないので、使い方は実に自由で
さまざまです。
とるタイミングや時間帯もとくに決まっていませんが、おすすめがあるとしたら夜。
なぜなら、毛細血管をはじめさまざまな修復はとくに眠っている間に行われるからです。
それに加えて、寝る前に飲めばシナモンのリラックス効果が良質な睡眠を促してくれるでしょう。
香辛料がもたらす基本作用は、そのスパイスが持つ独特な芳香性に期待する賦香(ふこう)作用、そのスパイスが持つ芳香で食品の
臭いの消臭などに作用する矯臭(きょうしゅう)作用、辛味を出す辛味作用、そして色付けのための着色作用が香辛料の基本作用で
すが、シナモンの香辛料としての基本的な作用はその独特な香りを利用した賦香(ふこう)作用が用途に基本であるスパイスで、
その香りは料理やお菓子、飲み物だけではなくこんなにも利用されています。
シナモンの芳香成分から香る匂いは、東アフリカのオイル図鑑から見ると、その昔は虫除けに用いられていたと記載されています。
現在でもシナモンの香りは害虫の防虫や鳥獣用の忌避剤の配合剤分に含まれています。
人間には嗜好性のある香りでも、昆虫や獣類や鳥類には嫌って避ける性質のある香りであるようです。
ちなみに家の中でもっとも出くわしたくないゴキブリもシナモンに香りが苦手とされています。
ゴキブリが出入りするような場所に粉末のシナモンをガーゼやお茶の紙パックに入れて置いておくと、ゴキブリ除けに効果がある
ようです。
古代エジプトではミイラ作りの防腐剤として使われていたことはお話ししましたが、シナモンの歴史を手繰ると昔は肉類を保存
するための殺菌防腐剤として欠かせないものだったようです。
乾燥させた香りの高い樹皮であるシナモンは、最近、研究報告された中にも細菌やカビの繁殖を防ぐ作用があることが報告されて
います。
シナモンは、ドリンクに入れて混ぜるだけで手軽に楽しめます。
コーヒーや紅茶、ココア、ミルク、ワインなど。とくにワインはあたためてホットワインにすると冷え性の改善にも効果的です。
あたためたミルクにシナモンを溶かし、バナナにかけます。
味はもちろん、腸内環境を整える効果があります。
食パンをトーストしてからシナモンをふりかけます。
適量を摂取しているぶんには、シナモンに副作用の心配はありません。
ただ、セイロンシナモンはカシアシナモンに比べてずっとクマリンが少ないので、心配ならセイロンシナモンを選ぶといいでしょう。
セイロンシナモンのクマリン含有量は、中国産カシアシナモンのおよそ40分の1、ベトナム産のカシアシナモンと比べると、
なんと385分の1なのです。
ただ、シナモンには胎児に悪影響があるといわれるシンナムアルデヒドも含まれているので、妊娠中はたとえセイロンシナモンでも
控えたほうがよさそうです。
その一方で、シナモンは、血管の問題により起こると考えられている症状、たとえばアトピーや鼻水をともなうアレルギーを改善
する効果があると言われています。
・ タンパク質 = アミノ酸(20種類)は人間の体を作る。<7割が水分+3割がタンパク質>
・ 体内で合成できない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。
・ 必須アミノ酸は食物によって外部から摂らなければ不足し、体の機能や筋肉を正常に保てなくなります。
⇒ 筋肉が衰弱すると、寝たきりになる
⇒ 筋肉が衰弱すると、認知症になる
・ DNA(遺伝子)や、生体内の化学反応を円滑にする酵素、
つまり、必須アミノ酸は生命の根源ともいえる非常に重要な物質なのです。
バリン
ロイシン エネルギー源 筋肉のタンパク質の分解を抑える助けになる
イソロイシン エネルギー源 筋肉の消耗を防ぎ、皮膚の回復を促進する
リジン 筋肉の形成に影響 骨の発育を助ける ウイルスの働きを抑制
メチオニン
フェニルアラニン 記憶力や注意力、気分を向上させる。食欲を抑える
トリプトファン 鎮静作用を持つ神経伝達物質(セロトニン)のもととなる成長ホルモンの分泌を刺激
ヒスチジン 赤血球、白血球の形成に欠かせない 貧血やアレルギー疾患、消化器系の潰瘍を改善する
スレオニン
から成ります。
〇 卵には必須アミノ酸が豊富に含まれています。1日に5〜6個を食べても問題はありません。
〇 鶏肉にも必須アミノ酸が豊富に含まれています。 胸肉は脂が少なくてとてもいいです。
※ 筋肉が減少して不健康にならないためには、卵や鶏肉をしっかり食べましょう。
〇 大豆製品(植物タンパク質)は『認知症予防』にも特に大事 !
ウコンとは、クルクミンと呼ばれている黄色い色素を主成分とし、ミネラルや食物繊維を豊富に含んでいる根茎です。
また食欲を増進させる効果や血流改善の効果なども持ち合わせています。
ウコンはカレーで使用されるスパイス「ターメリック」としても知られています。
原産地は東インド地方で、アジアやアフリカ、中南米の熱帯から亜熱帯の高温多湿な地域にかけて広く自生しており、現在
世界中に50種類ほどのウコンが見つかっています。
日本でウコンと名称がつくものには、春ウコン、秋ウコン、紫ウコン、黒ウコンの4種類があります。
和名の鬱金(ウッチン)や英名のターメリック(turmeric)と呼ばれるものは秋ウコンを指しています。
ウコンは、ポリフェノールの一種である黄色い色素、クルクミンを多く含むことで知られており、これは古くからアジア料理の
代表的な香辛料や着色料として利用されてきました。
一般的にウコンに含まれる色素クルクミンは着色料として、ウコン粉は香辛料として利用されています。
その他の利用方法として、伝統的な医療法であるアーユルヴェーダやジャムー]、また漢方としても広く利用されています。
数あるウコンの中でも、日本で一般的にウコンと呼ばれているものは、春ウコン、秋ウコン、紫ウコン、黒ウコンが知られています。
それぞれ特徴があり、その特徴に合った方法で利用されています。
生薬名を姜黄(キョウオウ)といい、沖縄の西表島に自生しています。
クルクミンを少量含み、精油成分やミネラルを多く含んでいます。
豊富な食物繊維とミネラル、精油の働きによって、腸に適度な刺激を与えることから、おなかの調子を整えることに優れています。
初夏から秋にかけて白い花を咲かせます。
日本では沖縄で広く栽培されており、根茎の断面がオレンジ色をしているのが特徴です。
沖縄では鬱金(ウッチン)の愛称として親しまれています。
着物の染料やカレー粉、たくあんの色付けとしても利用されるほど、色素成分であるクルクミンを豊富に含んでいます。
強い抗酸化力を持ち、
初夏にピンク色の花を咲かせます。
日本では屋久島や沖縄で栽培されており、生薬名を莪朮(ガジュツ)といいます。
根茎の断面が紫色をしていることから、紫ウコンと呼ばれるようになりました。
クルクミンは含まれておらず、精油成分やミネラル、アントシアニンを含んでいるのが特徴です。
古くから血行を良くする働きが知られています。
日本では沖縄で栽培されており、初夏に薄いピンク色の花を咲かせます。
ショウガ科バンウノン属の植物で、根茎の断面は濃い紫色をしており、クルクミンを少量含みます。
ミネラルの一種であるセレンやポリフェノールの一種のアントシアニンも含んでおり、滋養強壮に良いとされています。
ウコンに含まれている成分で、最も有名なのがクルクミンです。
クルクミンはポリフェノールの一種で、カレー粉のスパイスであるターメリックに含まれる、黄色の色素のことをいいます。
ウコンのスパイスとしての用途は、料理の色付けです。香味はスパイスの中では弱く、辛みもほとんどありませんが、少しの
土臭さを感じさせるほろ苦い味が特徴です。
鮮やかな黄色を有していることから、天然の着色料として食品に添加されるほか、着物などの衣料の染料としても利用されています。
アルカリ性溶液やエタノール[※4]には溶け、水には溶けにくいという性質を持っています。
また、その他の成分として、カンファーやシネオール、リン、鉄、カルシウム、マグネシウムなども含んでいます。
ウコンは、インドや中国、中央アジア地域では、2000年以上前から栽培・利用されてきました。
中でもインドでは、料理にスパイスを多用しますが、ウコンは主要なスパイスとして利用されています。
料理のほとんどが黄色い色をしているほどウコンは多く利用されているのです。
ウコンは一般的に肝機能向上効果と胆汁分泌促進効果が知られています。
担っている臓器です。
特にアルコールを分解する力があるとして、一般的には知られています。
「沈黙の臓器」ともいわれており、損傷などがあった場合でも症状として現れにくいのが特徴です。
症状として現れる頃には非常に悪化している場合が多くあります。
胆汁とは、
食品中の脂肪を乳化することで、脂肪の消化、吸収に役立ちます。
ウコンを摂取することにより、胆汁の分泌が促進され、
ウコンには胃の働きを活発にすることで食欲を増進させる効果もあるといわれています。
消化不良の患者116名を対象にした試験において、ウコンを7日間摂取させたところ、症状が改善されたという結果も出ています。
また、胃液分泌を高め、胃粘膜を保護する働きもあるといわれています。
ウコンには、抗酸化作用を持つため、血中の悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぎ、コレステロール値を下げ、血流を改善する
効果があります。
また、このことにより動脈硬化を防いで、
ウコンには、炎症抑制効果や抗菌効果などがあり、免疫力を向上する効果もあるとされています。
ウコンに含まれるクルクミンには
ウコンをスパイスとして利用する料理のひとつとして「カレー」が良く知られています。
カレーを用いた最近の研究で、カレーを食べることで
被験者にカレーとコントロール食をそれぞれ摂取させた後にテストを行った結果、
ことができるようになりました。
また、その他の近年の研究では、ウコンに含まれるクルクミンは病気の原因となるたんぱく質の蓄積を予防し、アルツハイマー病予防に
役立つという報告もあります。
・ 大豆を発酵させるとイソフラボンの分子の表面についている糖の鎖が切れて、アグリコンという分子に変化します。
・ イソフラボンアグリコンは免疫力の増強に加えてがん細胞の増殖を抑えがん治療の放射線による免疫低下を防ぐ作用があり
ます。
・ また、抗菌作用にもすぐれています。イソフラボンアグリコン1日の摂取量の目安は70〜75mgです。
・ 納豆の場合は1日1パック(60g)ほど食べればよいことになります。
・ 納豆の原料の大豆に豊富に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た構造をしている
ことから、エストロゲンと似た働きをする女性ホルモン様作用があります。
・ イソフラボンは大豆のフラボノイドの一種で、植物エストロゲンともいわれ、女性ホルモンの分泌が低下したときに、ホルモン
の代わりに作用します。
・ 納豆菌によって大豆が発酵することで体内への吸収がよくなるため、納豆は女性ホルモン様作用が強くなっています。
・ イソフラボンは大豆の中ではゲニステイン、ダイゼインの形で含まれていますが、これらの成分には活性酸素を消去する抗酸化
作用もあります。
・ 大豆に含まれるリン脂質で、乳化作用によって血液中のコレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、血流をよくします。
・ また、
・ レシチンは
・ コレステロールには、いわゆる善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があります。
・ LDLが過剰になると、それが酸化されて酸化LDLとなり、動脈硬化などの原因になります。
・ しかし、レシチンはLDLを減らし、HDLを増やす働きがあります。結果的に動脈硬化の予防も期待できるというわけです。
・ 細胞膜の表面にある糖たんぱくや糖脂質と結びつくことができる特異な脂質で、免疫細胞であるリンパ球のB細胞によって作ら
れた抗体と同じような働きをすることが知られています。
・ 抗体には病原菌と戦うとともに、細菌が作り出した有害物を無毒化させる作用もあります。
・ レシチンも同様の作用があり、納豆は消化・吸収がよいことから効果的に摂ることができます。
・ 亜鉛は細胞の再生を進める酵素の働きを助ける補酵素の役目をするなど、約200種類の酸素の補酵素となっています。
・ また糖質は筋肉細胞に取り込まれてエネルギー化されますが、これに欠かせないホルモンがインスリンで、インスリンが働く
ときには亜鉛が必要となります。
・ 亜鉛が不足すると糖質がエネルギー化されにくくなるだけでなく、筋肉細胞に取り込まれなかった糖質は血液中で濃い状態に
なり、中性脂肪に変わって体脂肪にたまっていきます。
・ 亜鉛は細胞の再生が盛んなところで特に必要となるミネラルで、傷ついた細胞が新たに生まれ変わるときに多量に必要となり
ます。
・ 血管を動脈硬化から守るためにも亜鉛の摂取は欠かせません。
・ また、亜鉛にはコレステロールの血管壁への沈着を減らす作用もありますを正常に保つためにも重要で、
とでコレステロールの過剰な合成を抑制します。
・ たんぱく質の合成に働き、細胞の機能を高める酵素の働きを助ける補酵素として作用します。
・ その結果、傷の治りを早めてくれる効果が期待できます。また、胃粘膜の修復にも効果を発揮し、胃潰瘍の改善にも一役買っ
ています。
・ 大豆に豊富に含まれる活性成分で、免疫細胞のエサとなります。
・ 免疫細胞である白血球とリンパ球は活動するにはエサとなる成分が必要で、納豆を食べてエサを多くとることで免疫を高める
ことができます。
・ 配糖体の一種で、活性酸素を消去させる抗酸化作用があります。
・ また、血液中の過酸化脂質が上昇するのを抑え、コレステロールと中性脂肪を低下させる作用があります。
・ また、皮膚細胞が傷つくことを抑え、再生を進めることから美肌づくりに役立ちます。
・ 配糖体の一種で、血栓を作るもととなる過酸化脂質の生成を抑制します。
・ 過酸化脂質は血管壁に付着して動脈硬化を進めていきますが、サポニンを摂ることで動脈硬化を予防することができます。
・ さらに、動脈硬化を促進する血液中のコレステロール、中性脂肪を低下させることも確認されています。
・ 骨の25%ほどはたんぱく質で、たんぱく質の間にカルシウムなどのミネラルが入って骨が形成されています。
・ 骨を丈夫にするにはカルシウムの補給とともに、たんぱく質も必要です。
・ 納豆の材料である大豆は、たんぱく質が豊富で、しかもたんぱく質を構成するアミノ酸20種類のうち18種類が含まれています。
・ カルシウムは、たんぱく質を構成するアミノ酸もバランスが取れた食品と一緒に摂ると吸収率が高まることが知られています。
・ 納豆はカルシウムが多く、アミノ酸のバランスがよいたんぱく質であることから、カルシウムの吸収率を高め、骨粗鬆症の
予防に役立ちます。
・ 食品に含まれるたんぱく質を摂ると胃で消化されてアミノ酸に分解され、小腸から吸収されて血液中に入ります。
・ そして、
バランスのよい納豆のたんぱく質はホルモンを増やすのに役立ちます。
・ エストロゲンをはじめとした性ホルモンはコレステロールが原料となっています。
・ コレステロールは、食事で摂った糖質、脂質、たんぱく質を材料として
・ 性ホルモンの原料であるコレステロールを増やすためには、
・
つながります。
・ 骨は常に壊され、新たに作られています。
・ 骨を壊す破骨細胞の働きは成人以降はほぼ一定ですが、骨を作る骨芽(増骨)細胞の働きは成長期以降は徐々に低下していき
ます。
・ 破骨細胞より骨芽細胞の働きが遅くなると、骨の主成分であるカルシウムは減る一方になり、骨粗鬆症の危険性が高まります。
・ 骨芽細胞の働きは、体を動かして骨に適度なショックが加わることで高まっていきます。
・ 逆に運動不足で骨が受けるショックが少ないと、骨は弱くなる一方となります。
・ 骨を丈夫にして骨粗鬆症を予防するには、カルシウムの補給とともに、運動も必要となります。
・ 神経伝達物質の働きを助ける作用があり不足すると精神的なイライラが高まりストレスによる血行不良などが起こりやすくなり
ます。
・ 精神を安定させるとともに、血液を固めて出血を防ぐ作用もあり、潰瘍の出血を抑えます。
・ 細胞は酵素の化学反応によって新陳代謝のほか、さまざまな働きを行っています。
・ 酵素が働くときには、その働きを補助する補酵素が必要になります。
・ 亜鉛は約200種類、マグネシウムは約300種類の酵素の補酵素となっていて、皮膚細胞の再生のためにも、この2種類のミネ
ラルは効果を発揮します。
・ 酵素は
促進されます。
・ 酵素を増やし、働きを高めるためにも、この2種類のミネラルは役立ちます。
・ 神経の興奮を鎮める作用があり、ストレスがかかるとマグネシウムの消費量が高まります。
・ マグネシウムの摂取はストレスの解消に役立ちますが、肉や加工食品、清涼飲料水に多いリンはマグネシウムの吸収をさまたげる
ので、これらの食品を食べるときにはマグネシウムの補給が欠かせません。
・ 細胞内で新陳代謝が行なわれるときには酵素によって化学反応が起こっていますが、それを助ける補酵素であるミネラルが多量に
必要となります。
・ また体が細菌やウイルスと戦っているときには多くのミネラルが消費されます。
・ 中でも納豆に多い亜鉛は約200種類、マグネシウムは約300種類の酵素に対する補酵素となっていて、抗菌・殺菌作用を発揮
させるには欠かせないミネラルです。
・ 食物繊維は腸壁を刺激して、腸内細菌の善玉菌を増やし、便通を促進します。
・ 便秘をすると悪玉菌が増えますが、悪玉菌が作り出す毒素は大腸から吸収されて
なかったも
のは皮膚細胞まで運ばれ、これが便秘にともなう肌荒れの原因となります。
・ 食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とがあり、後者は腸壁を刺激しやすいものの、便を硬くする作用もあります。
・ それに対して前者は便を軟らかくする作用があり、便通の促進には両方を摂ることが大切です。
・ 納豆には水溶性食物繊維が2.3%、不溶性食物繊維が4.4%とバランスよく含まれています。
・ ブドウ糖が小腸から吸収されるのを遅らせて、血糖値を急激に上げないようにする作用があります。
・ このことからインスリンの分泌量が減り、膵臓の負担を軽減させることができます。
・ 納豆は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく含んでいます。
体外に排泄する作用があります。
・ 食物繊維には腸内でコレステロールを吸着して体外に排泄する作用があります。
・ また、水溶性食物繊維には腸内でゲル状となって胆汁酸を排泄する作用もあります。
・ 胆汁酸は肝臓でコレステロールを原料にして作られますが、腸内で役目を終えると血液中に吸収されて、肝臓で再びコレステロ
ールとなります。
・ 胆汁酸として排泄されると、その分だけ肝臓のコレステロールが低下し、そのため血液中のコレステロールが肝臓に戻るように
なり、結果的に血液中のコレステロールが低下していくことになります。
梅は、昔から「体に良い」とされてきた伝統的な健康食品です。
紀州梅効能研究会は、その優れた栄養をもつ梅の効能を、科学的なデータに基づいて解明してきました。
紀州産梅干しに含まれる成分「バニリン」には、ダイエット効果が期待できます。
和歌山県紀南地域に住む女性201人を対象とした疫学調査結果では紀州産梅干しを毎日食べている人は食べていない人に比べて、
BMI値(肥満度を調べる値)が低いという結果でした。
脂肪細胞の培養細胞を使った研究結果では、紀州産梅干しには脂肪細胞に刺激を与える作用のあることがわかりました。
その成分の一つが「バニリン」です。
バニリンを含む紀州産梅干しを摂取すると小腸で吸収され、脂肪を蓄えている脂肪細胞に刺激を与えます。
その刺激によって、脂肪細胞が燃焼し、小さくなることで体重が減少することが期待されます。
機能性医薬食品探索講座は、梅加工会社5社の寄付により和歌山県立医科大学内に設置運営されている寄附講座です。
和歌山県産農産物の機能性を医学的、科学的に解明することを目的としています。
その研究成果の一つとして、梅からインフルエンザウイルスの増殖を抑制する新規機能性化合物を発見しました。
今後、応用に向けた研究への発展が期待できます。
梅干しから抽出したエキスを、新型インフルエンザ(H1N1型)と同じウイルスに感染させたイヌの肝細胞に加える実験を繰り返し、
有効成分を特定。
今回、世界で初めて発見した物質はポリフェノールの一種で、「エポキシリオニレシノール」と名付けました。
ウイルスに感染させた培養細胞にエポキシリオニレシノールを加えると、約7時間後にはウイルスの増殖を約90%抑制。
エポキシリオニレシノールを添加しなかった培養細胞はウイルスに破壊されていました。
1日に梅干しを5粒ほど食べれば、ウイルスの抑制を期待できます。
梅の中には、胃に障害を及ぼすヘリコバクターピロリ菌の運動能力を阻害または抑制する効果のある物質が含まれていることを
見いだし、その物質の構造についても分析することに成功しました。
この知見に基づいて、特許を取得することができました。
ヘリコバクターピロリ菌は、全長約4ミクロンで、右巻に2〜3回ねじれた形状をしています。
自ら生成するアンモニア(アルカリ性)で殺菌作用のある胃酸を中和し、胃の粘膜に住みつきます。
日本人の半数以上が感染していると言われるほど非常に感染率の高い菌です。
また、複数の鞭毛を持ち、高速に動かす事で高い運動能力を示します。
そのため、胃の粘膜を傷つけ、胃炎、胃潰瘍さらには胃癌に関係していることが明らかとなってきました。
このヘリコバクターピロリ菌の働きを抑えるためには、抗菌・殺菌・運動能抑制の3種類の方法が考えられます。
そこで、ヘリコバクターピロリ菌に対する梅の抑制機能を検証したところ、未熟梅の果実を加えることで、ヘリコバクターピロリ菌が
丸く変形して動かなくなったり、凝集して働きを失う効果がみられました。
さらに、我々はこのようなヘリコバクターピロリ菌に対する運動能抑制効果を示す有効成分について検討を行いました。
その結果、その有効成分は抗酸化物質である梅リグナンの一種「シリンガレシノール」という機能成分であるがわかりました。
大粒の梅干1個には、約10?(マイクログラム)の「シリンガレシノール」が含まれます。
現在、我々はこの「シリンガレシノール」がより多く含まれる梅製品の開発に取り組んでいます。
より美味しく、より体に良い梅を消費者のみなさんに提供できるよう、研究を続けています。
梅の中には、血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素(α−グルコシダーゼ)の働きを効果的に阻害する成分が含まれていることを
見いだしました。この研究成果についても、特許を取得しました。
α−グルコシダーゼは、小腸で糖質を吸収する酵素です。
この活性を阻害して糖質の消化吸収を遅らせ、
マウスを使った動物実験などで、梅のα−グルコシダーゼ阻害試験を行った結果、活性作用が見られました。
そこで、α−グルコシダーゼ阻害活性物質を明らかにするため、さらなる試験を行った結果、トリテルペンの一種であるオレアノール
酸(oleanolic acid) を活性物質として単離しました。
この研究により、梅の
梅干しを食べると食あたりになりにくいという昔からの言い伝えがありますが、梅干しが食中毒菌である「黄色ブドウ球菌(MRSA)」
や「病原性大腸菌(O-157)」といった食中毒菌の増殖を抑制する作用(制菌作用)があり、食中毒を予防する働きがあることが
明らかになりました。
病院では毎日多くの検査や手術を行っております。
また手術は長いものでは10時間を越えるものもあります。
そのために外科医の先生はお昼ご飯が夕方や夜中になってしまうことがあり、この時ご飯に梅干が入っていれば「ご飯」を食べること
ができるが、ご飯に梅干が入っていなければご飯が「納豆」の様にネバネバなりご飯を食べることができないという話を聞きました。
これは梅干がご飯の腐敗を防ぐ機能、「制菌作用」があるということを意味することです。
そこで梅干のこの「制菌作用」を試験管内で確かめることにしました。
食中毒菌「黄色ブドウ球菌(MRSA)」を入れた2本の試験管。
右の試験管にのみ梅干を入れ、人間の体温と同じ37℃で一晩温めました。
梅干の入った右の試験管は、背景の黒い菱形模様が透けて見えます。
梅干の入っていない左の試験管は、「黄色ブドウ球菌」が大量に増殖して濁り(混濁)、背景の黒い菱形模様が見えません。
この実験結果から、梅干には食中毒の原因である「黄色ブドウ球菌」の増殖を防ぐ機能があることがわかります。
同様の実験で、梅干には「病原性大腸菌(O-157)」の増殖を防ぐ機能もあることがわかりました。
健康な胃は殺菌作用がある胃液を分泌しているので、食中毒は起こりにくいのですが、体調を崩して胃酸の働きが弱っている時は、
梅干しを食べることによりクエン酸の強い殺菌力で発症を予防できます。
梅干しはアンギオテンシンUという血管収縮性作用のあるホルモンの働きを調整し血圧の上昇を抑え動脈硬化の発生を抑制する作用が
あります。
また、血液中のコレステロールなどの脂質が増えると高脂血症になり、血管内で血栓ができやすくなり、
ますが、梅干しを食べることにより血液の流れがなめらかになり、発症を予防します。
この血管が詰まると「
動脈硬化は生活習慣病と言われる病気です。
いったん動脈硬化になると回復が非常に難しいため、予防には子供の時からの食生活や運動といった生活習慣が重要です。
そこで、我々は梅の言い伝えである「動脈硬化の予防」を検証してみました。
血圧と動脈硬化は連動していて、動脈硬化になると血圧が上がり、血圧があがると動脈硬化になるという悪循環をおこします。
血圧を上げ動脈硬化を引き起こす原因として、アンギオテンシンUというホルモンが大きく関与していると言われています。
では、梅干でアンギオテンシンUの働きを抑制できるのでしょうか。
ラットを使った研究では、塩と水を与えるより、塩と梅のほうが血圧が低く、梅干に血圧の上昇を抑える働きがあることがわかり、
また梅干は動脈硬化を引き起こすアンギオテンシンUの活性化が80〜90%抑えられることが確認されてました。
ドロドロ血液の正体は血液中の脂質です。
これが血液中に多くなると高脂血症になり、ドロドロ血液になると言われています。
梅干し含まれるクエン酸は、ドロドロ血液の原因である酸性を中和させ、血液をサラサラにします。
人間が健康でいるためには体液(血液や細胞液)が弱いアルカリ性に保たれている必要があります。
体液が酸性化すると血が黒くにごり、排泄障害、内臓機能の低下、慢性病などになりがちです。
体のためにはアルカリ性食品を食べて、酸性を中和させる必要があります。
梅干しはすっぱいので酸性と想像されがちですが、れっきとしたアルカリ性食品です。
梅干しがすっぱいのはクエン酸によるものです。
体内でエネルギー源を燃やしてエネルギーにする回路をクエン酸サイクルとよびますが、クエン酸がこのサイクルの働きを活発にし、
疲労の原因となる乳酸の蓄積を防ぎます。
乳酸が消えると、血液は酸性から弱アルカリ性に変わり、血液がサラサラになるのです。
人間の正常な状態の体液は、ペーハー7.4位の弱アルカリ性です。
前述したように酸性食品に偏った現代人の食生活は腎臓の機能を低下させ慢性病につながる危険性があります。
酸性化を防ぐためにはアルカリ食品で中和させなければなりません。
たとえば酸性の強い牛肉を100グラム食べるとアルカリ性のきゅうりは900グラム必要です。
ところが、梅干しならばたった5グラムの量で中和してくれるのです。
活性酸素は癌や生活習慣病を引き起こす原因といわれていますが、梅干しに含まれる梅リグナンには酸化反応を抑制する作用があり、
細胞や組織が酸化するのを防ぎます。
活性酸素は、酸化力の強い酸素のことです。
生命活動に欠かせない酸素ですが、活性酸素には強い毒性作用があり、生活習慣病や老化現象、癌などに関連があることがわかって
きました。
酸素を利用してエネルギーを得ている生物は、体内に活性酸素の防御システムを備えているのですが、この機能が弱ると防御システムと
活性酸素のバランスが崩れ“酸化ストレス”と呼ばれる病的な状態に陥ってしまいます。
植物の中には、この酸化ストレスを防御する物質が多く含まれています。
お茶やタマネギ、リンゴなどに多く含まれている梅リグナンは、最も良く知られている植物性の抗酸化物質ですが、この梅リグナン
には、抗酸化活性作用の他、抗癌、抗菌などの作用があります。
梅干に含まれる「クエン酸」には、疲れの原因となる乳酸を抑える働きがあります。
「梅干を食べると身体の調子が良い」という声をよく聞きますが、これは「疲労を感じる物質を体内で作らない」ということなのです。
梅干しを見たり、思い出したりするだけで、口の中に唾液が広がったという人は多いと思います。
梅の酸味が体内の消化器官を刺激し唾液など消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させるとともに消化を助けます。
また、梅干しに誘発されて出る唾液の質はサラサラで、口の中に残った食べかすや細菌を洗い流しやすく、虫歯予防にもなります。
干に含まれるクエン酸は、このミュータンスの活動を抑え、虫歯を予防してくれます。
砕いた梅干を、お湯に入れて口に含むだけで、歯磨きと同じ効果をもたらしてくれます。
骨の材料であるカルシウムは水に溶けにくく吸収率の低い栄養素ですが、クエン酸と一緒に摂取すると水溶性に変化し腸管からの
吸収率がアップし、骨の老化を予防します。
クエン酸が豊富な梅干は、エネルギーを無駄なく変換でき、余分な脂肪を作りません。
また、食事をすることによる血糖値の上昇なども妨げますので、ゆっくりと梅干を食べながら摂る食事は、ダイエットにも効果が
あるのです。
梅には塩分があります。
抑える働きがあることが明らかになりました。
「こめかみに梅干しを貼ると頭痛が治る」という言い伝えがありますが、医学的に頭痛に梅干しは効きます。
梅干しの香り成分ベンズアルデヒドには、痛みを鎮静・軽減する効果があります。
わざわざこめかみに貼らなくても、香りを嗅ぐだけで同じ効果は得られます。
ノリは海の緑黄色野菜と言われるほど栄養価の高い食品です。
日本人成人男子の一日あたりの栄養所要量・目標量と見比べてください。
またうなぎ、ほうれん草、卵、牛乳などビタミンの豊富な食品と比較しました。
ほしのり1枚は約3gです。
表の値を33で割れば、おにぎり2つ、もしくは太巻きノリまき一本に使われるノリ一枚で得られるビタミンが算出できます。
A | B1 | B2 | C | E | K | B6 | |
ほしのり | 43,00 | 1.21mg. | 2.68mg. | 160mg. | 4.3mg. | 2,600 | 0.61mg. |
うなぎ | 0.37mg. | 0.48mg. | 2mg. | 7.4mg. | 0 | 0.13mg. | |
ほうれん草 | 4,200 | 0.11mg. | 0.2mg. | 35mg. | 2.1mg. | 270 | 0.14mg. |
生卵 | 17 | 0.06mg. | 0.43mg. | 0mg. | 1.1mg. | 13 | 0.08mg. |
牛乳 | 6 | 0.04mg. | 0.15mg. | 1mg. | 0.1mg. | 2 | 0.03mg. |
一日の所要量 | 2,000 | 0.4mg. | 0.55mg. | 50mg. | 8mg. | 100 | 2mg. |
ノリにはこのほか、健康増進に役立つミネラルが豊富に含まれています。
同じように同調査会が公表している数値を以下に紹介します。
ノリに含まれるミネラルの量がいかに多いか分かります。
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | |
ほしのり | 610 | 3100 | 140 | 340 | 690 | 10.7 | 3.7 | 0.62 |
牛乳 | 41 | 150 | 110 | 10 | 93 | 0 | 0.4 | 0.01 |
大豆 | 1 | 1900 | 240 | 220 | 580 | 9.4 | 3.2 | 0.98 |
一日の所要量 | 10以下 | 2〜4g | 600 | 300 | 600 | 10 | 10 | 1〜3 |
このようにノリには豊富なビタミン、ミネラルの他食物繊維や必須脂肪酸が含まれており健康増進、生活習慣病予防など種々の
効用が知られています。
この効用について、数々の書籍、報告書があるので、以下に一例を紹介します。
北里大学の山本一郎元教授は,ラットの実験でノリに制ガン効果があることを明らかにしました。
これは発ガン物質であるジメチルヒドラジン(DMH)をラットに注射して腸ガンを発生させる飼育過程で、バランスのとれた標準飼料
を与えた対照群と2%の割合で海藻の粉末を混合した飼料を与えたラットの腸ガン発生率を比較したもので、その結果、対照群は
10匹中7匹に腸ガンが発生したのに対して、アサクサノリを添加した飼料で育てた群の腸ガン発生率は、10匹中2匹にとどまるという、
驚くべき腸ガン抑制効果を得ました。
また、この好結果をもとに乳ガンについても同様の実験を行い、きわめて高いガン抑制効果を認めています。
ノリのガン予防効果について同氏は、ノリに含まれる食物繊維の働きで排泄促進される余分な毒物には、発ガン物質も含まれますので
ガン予防になります。
また体の中に余分な酸化が起きると一般にガンになりやすい状態と言われていますが、この酸化を防ぐのがノリにたくさん含まれている
ベーターカロチン〈体内でビタミンA〉とビタミンCの相乗効果ではないかと推論しています。
このほかノリは低カロリーのダイエット食品であり、結果として肥満防止に役立つこと、食物繊維の働きで食物の腸内通過時間を短縮
するため、余分な体内吸収を軽減し、これが血中コレステロール・脂質低下作用となり、動脈硬化の予防、肥満防止となること、また
必要な全てのビタミン群と全てのミネラルを含むため、健康の維持、増進に役立つと指摘しています。
4章からなる小冊子ですが、中味は充実しています。
第1章の"海苔は栄養満載"では,ノリに含まれるたんぱく質、ビタミン、タウリン、EPAなどノリの高い栄養価について解説が行われて
います。
第2章の"海苔で健康アップ"では、ノリに含まれる成分が各種の疾病の予防に役立つとして詳しく説明されています。
各項目を抜き出すと
1.ガンの元凶"活性酸素"をやっつける
2.ヌルヌル成分でガン防止
3.ダイエットに一番
4.動脈硬化を防止する
5.海苔で老化を防ぐ
6.免疫力を高める
7.子供の成長を助ける
8.酒の友に最適 ―になります。
坂上良男東京工業大学名誉教授は、マウスを用いた実験で100%胃潰瘍を防ぐ結果を得ました。
胃潰瘍を防ぐ成分は,ノリの細胞の中に含まれるもので、フォルフィオシンと名づけられ、今までの胃潰瘍薬とはまったく異なった
働きをする物質であることがわかりました。
あるか、どうか、マウスに人工的に胃潰瘍をつくりフォルフィオシンを腹部に注射した結果、100%マウスの胃潰瘍が治癒して
いました。
愛媛県弓削町のノリ生産者,浦野隆文氏はノリ原藻をこより状に乾燥させる特殊な製法で製品を販売していましたが、ノリの効用として
胃潰瘍,痔疾、血圧等に効果があると知って、ノリを煎じて飲む方法を開発。
近くの人に教えたりして次第にノリを煎じて飲む人の輪を広げているといいます。
興味がある方はぜひ試して見てください。
レーズンは約70%の果糖・ブドウ糖を含みこれらは砂糖のしょ糖より吸収されやすいため、効率のよいエネルギー源になります。
アメリカでは、クイックエネルギー(即効性のある栄養食品)としてスポーツにも利用されています。
そのまま朝食やスナックに、登山やマラソンなどのスポーツに、レジャーの携帯食に、また保存性が高いため緊急時の常備食にも
最適です。
加えて、この糖分は、料理の甘味料として使用できます。
塩分の多い食事のバランスを改善する成分としても注目されているカリウムの他に、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、
マンガンなどのミネラルをバランスよく含みます。
逆に脂質は低く、気になるコレステロールはゼロです。
レーズンは、古来から有益な栄養源として人々に愛され続けています。
近年の調査・研究では、がんや
レーズンは健康に役立つ栄養成分がバランスよく含まれ、年齢を問わず、朝夕いつでも手軽に摂取できます。
がんや
取り込まれた酸素の一部は代謝の過程において活性酸素となり、鉄がさびつくのと同様に体内の細胞膜やたんぱく質、血管などを
攻撃し、機能障害を引き起こすことが知られています。
活性酸素の過剰産生を抑制する抗酸化物質は、酸化ストレスによるDNA損傷を防ぐ働きがあります。
食品中にどれくらいの抗酸化能があるかを科学的に分析するORAC( Oxygen Radical Absorbance Capacity)
と呼ばれる方法があります。
ORAC は、食品に含まれる抗酸化物質の抗酸化能を分析する方法で、アメリカでは広く用いられています。
アメリカで日常口にする果物と野菜の1 サービング当たりのORAC値を比較したところ、カリフォルニア・レーズンはORAC値が
最も高いグループに属していることが明らかになっています。
野菜や果物、豆類には、植物が紫外線などの有害な物質から身を守るために作りだすファイトケミカル(植物性化学物質)が豊富に
含まれています。
ファイトケミカルは、主に植物の色素や香り、苦味、渋味のもととなっており、強い抗酸化作用を持つことが分かっています。
ファイトケミカルの中でも抗酸化能に優れたポリフェノールは、様々な研究から循環器疾患やがん、老化予防のほか、神経変性疾患や
ファイトケミカルを代表するポリフェノールは、その構造の違いによってブラボノイドとフェノール酸に分類されます。
カリフォルニア・レーズンには、フラボノイドの中でもフラボノール類のケルセチンやケンフェロールのほか、イソフラボン類の
ダイゼインとゲネスティン、エピカテキンが多いのが特徴です。
フラボノイドには循環器疾患やがん、
されています。
また、カリフォルニア・レーズンには、ワインなどに多く含まれるフェノール酸のカフタリック酸やクータリック酸なども多含まれ
ています。
エピカテキンは、緑茶などに含まれるポリフェノール化合物の一種。
ポリフェノール類には、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどと同様の抗酸化作用があり、血中コレステロールを低減することが
知られます。
さらに、現在では体内の活性酸素などが、動脈硬化や脳・
食品に含まれる抗酸化物質に期待が寄せられています。
また、エピカテキン類には抗菌作用があり、最近ではO-157やピロリ菌に対する滅菌効果などの研究も行われています。
ぶどうのエピカテキンは、多くが皮に含まれており、果実を丸ごと皮のまま天日干しして食べるレーズンは、この成分の摂取に
理想的な食品です。
レーズンは、可食部100g 中に、1.6mg のエピカテキンを含みます。
果物の中でも、特にぶどうやレーズンに多いのが、酒石酸と呼ばれる有機酸です。
有機酸はぶどうやレモンなどの酸味成分で、古くから清涼飲料やジャムなどの酸味料として用いられています。
カリフォルニア・レーズンに含まれる酒石酸には、食物繊維との相乗効果によって便量を増加させ、腸内での便の通過時間を短縮させる
働きがあります。
その結果、がんのような腫瘍の成長を促す胆汁酸が結腸壁に作用する時間を短縮させ、結腸がんの予防や大腸の健康に役立つことが
報告されています。
また、酒石酸には鉄やカルシウムなどのミネラルが体内で利用される割合(生物学的利用能)を高める働きがあることも、細胞を用いた
試験(in vitro)などで明らかにされています。
食物繊維とは、消化吸収されない食品成分の総称です。
近年ではその効果・効用が広く認知され、摂取が重視されています。
特長としては、水分によって膨らむ保水性と膨張性から、腸の働きや腸内環境を整えて、便秘の解消などを促します。
また水溶性と不溶性に分類され水溶性は過剰なコレステロール・胆汁酸などの排泄促進や血糖値上昇の抑制などに効果があります。
不溶性は腸内の有害物質の排泄を促進します。
いずれも、健康維持や生活習慣病の予防などに関与していますが、近年は食生活の変化もあり、日本人の食物繊維の摂取量が不足して
いるといわれています。
レーズン100g 中には4.1g の食物繊維が含まれています。
のうち、3 割は水溶性食物繊維で、残り7 割が不溶性食物繊維です。
また、食物繊維全体の5 割以上をペクチンが占めています。
レーズンに含まれる食物繊維には、便量を増加させ、腸内での便の通過時間を速め、発がん物質が結腸壁に作用する時間を短縮させる
ことで、結腸がんのリスクを低下させる働きがあります。
レーズンに含まれる食物繊維4.1g は、蒸しさつまいも(3.8g)や生いもこんにゃく(3.0g)を上回ります。
レーズンには、ぶどうが乾燥する過程で形成される食物繊維の一種であるフルクタンが100g中5.7g含まれています。
フルクタンには3つのタイプがありますが、レーズンに含まれているのは、キクイモやゴボウに含まれる天然成分と同様の
「イヌリン」です。
イヌリンは、でん粉などと同じ多糖類でありながら、消化管で消化されずに結腸にとどき、腸内で発酵されると大腸の健全な機能に
有効な単鎖脂肪酸(酪酸など)を発生し、善玉菌を増殖させる一方、悪玉菌の増殖を抑え結腸のpHを低下させます。
細胞を用いた試験(試験管)では、腸内で生成された酢酸には、がん細胞の増殖を抑制するなどの結腸がん発病の予防に有効な働き
があることが報告されています。
太陽のもとで「天日干し」されたカリフォルニア・レーズンには、体のさまざまな機能を調節するビタミンやミネラルがバランス良く
含まれています。
健康的な食生活に欠かせない微量栄養素が効率よく摂れます。
カリフォルニア・レーズンには、カリウムやマグネシウム、鉄、ホウ素などのミネラルが、他の果物よりも豊富に含まれています。
カリウムはナトリウムの排泄を促し、マグネシウムは骨の形成をサポートし、また、鉄は血液中で酸素を運搬する役割があります。
骨の形成と維持に欠かせないホウ素も豊富に含まれており、骨粗鬆症や関節炎の予防に効果が期待されています。
低脂肪でコレステロールゼロのカリフォルニア・レーズンには、
います。
カリフォルニア・レーズンの糖質は、そのほとんどがブドウ糖と果糖によるもので、ショ糖(砂糖)は含まれません。
まなスポーツシーンやレジャーの携帯食に利用されています。
カリフォルニア・レーズンは、低脂肪でコレステロールはゼロです。
現代人の食生活で過剰になりやすい、これらの栄養素をとらずに、健康的な食生活に欠かせない微量栄養素が効率よくとれます。
海藻類は食物繊維が豊富で、優れたミネラルバランスをもつアルカリ性食品です。
日本は四方を海に囲まれており多種類の海藻の宝庫ですから、この海の恵みを利用しない手はありません。
毎日少しずつでもいいので食べるように心がけたいものです。
おもな海藻の種類ごとに特徴をみてみましょう。
昆布に含まれるカルシウムは消化吸収が良く、理想的なカルシウム源です。
また昆布は海藻のなかでもっとも多くヨードを含んでいます。
ヨードは甲状腺ホルモンをつくるために大切なもので、甲状腺の働きを良くします。
また
昆布はアルカリ度が300以上もあり、野菜などとは比べものにならないほど強力なアルカリ性食品です。
そのため、ほんのわずかな量でも肉などを多く摂って酸性に傾きかけた体を中和してくれます。
味噌汁のだしや鍋物のだしとして使うのはもちろんですが、とろろ昆布や昆布巻きなど、さまざまな形で毎日楽しんでください。
「ヒジキを食べると長生きする」と昔から言われており、以前の敬老の日にちなんで9月15日は「ヒジキの日」とされているのをご存じ
ですか?
ヒジキは、カルシウムが牛乳の約14倍、食物繊維はゴボウの約7倍と高い栄養価を誇ります。
ほかにマグネシウムやビタミンAなども含んでいます。
しかしヒジキの弱点は、単体ではミネラルなどがなかなか吸収されにくいという点です。
たんぱく質が豊富な大豆製品や、ビタミンCを含む野菜などと一緒にとることで、吸収を高めましょう。
海苔は「海の緑黄色野菜」と言われるほど、ビタミン・ミネラルが豊富な食品です。
昔から日本人は朝食の焼き海苔や、おにぎりなどでよく食べていますね。
海苔1枚で卵2個分のビタミンAを含んでいるほか、ビタミンB1、B2、カルシウムの吸収を高めるビタミンDなども含んでいます。
海藻のなかでももっとも多く日本人の食卓を飾ってきたのが、ワカメでしょう。
最近は味噌汁をつくらない家庭もあると聞きますが、家族の健康や子どもの成長のためには、たっぷりワカメの入った味噌汁。
ほかの海藻類と同様に多くの栄養を含んでいるのは言うまでもありませんが、水溶性食物繊維のアルギン酸の働きによって、体内に
蓄積されたナトリウムや有害物質を排出する作用は絶大です。
ちなみにお隣の韓国は海苔や海藻をよく食べる国ですが、韓国で出産した女性は産後1カ月ほど、毎食ワカメスープを食べ続ける
そうです。
ワカメを食べると体力が回復し、お乳の出も良くなって赤ちゃんに栄養が行き渡るとの考えからです。
また子どもの成長を願い、誕生日にもやはりワカメスープが作られるといいます。
私たちも味噌汁をはじめ、酢の物、ワカメごはんなど、いろいろな形でワカメの栄養を活用しましょう。
モズクとはモズク科またはナガマツモ科に属する褐藻です。
糸状で細く、枝が多い構造をしており、長さは30〜40cm程です。
表面には粘質物が多く、健康になれる食品として人気です。
モズクは他の海藻(も)に付着して生息することから、「藻に付く」という意味でモズクと呼ばれるようになりました。
保存性を高めるために、塩蔵品や味付モズクに加工され市場に出回ります。生のものと比べても栄養価はあまり変わりません。
モズクは100%国産の海藻で、4月〜7月に旬を迎えます。
1977年に沖縄県の恩納村漁業研究グループと水産業改良習及所の共同研究により、初めてモズクの養殖に成功しました。
現在では天然のモズクはあまり流通しておらず、ロープなどに付着させて育てた養殖のモズクが一般的です。
最も生産量が多い都道府県は沖縄県で日本の生産量の90%を占めています
モズクは大きく3種類に分けられます。
それぞれモズク科かナガマツモ科に属します。
モズク科に属し、北陸以南の各地の沿岸で海藻の一種ホンダワラ類に付着し自生しています。
細い繊維の表面にぬめりがあります。
ナガマツモ科に属するモズクで、オキナワモズクなどの総称です。
奄美大島や沖縄沿岸の特産品です。
太い繊維の中心には空洞があり、ネバネバ成分が詰まっています。
海藻ではなく海底の石などに付着します。
ナガマツモ科に属し、日本海沿岸に分布しています。
イシに張り付いて育つことからイシモズクと名付けられました。
ぬめりが少なくシャキッとした歯ごたえが特徴で、食べると磯の香りが広がります。
モズクに含まれる特徴的な栄養素は、水溶性食物繊維の一種であるネバネバ成分のフコイダンやアルギン酸です。
他にも、食物繊維やカリウム、カロテノイドの一種フコキサンチンが含まれ、生活習慣病の予防や便秘の改善などに働きかけます。
特にモズク酢として酢と一緒に摂取すると、モズクの繊維質が柔らかくなり、モズクの栄養素の吸収が促進されるためさらに健康への
効果が期待できます。
また、フコイダンは加熱により体内で使用されやすい形になるため、天ぷらやみそ汁などに使用することも効果的です。
モズクは、水溶性食物繊維のフコイダンやアルギン酸、カロテノイドの一種フコキサンチン、食物繊維、カリウムなどの栄養素が
豊富に含まれているため、以下のような健康に対する効果が期待できます。
ウイルスなどの異物が体内に侵入してきた際には免疫機能が働きます。
まず、体内に入ってきた異物は、白血球[※1] であるマクロファージにより有益なものか有害なものかが判断されます。
その後、マクロファージは体内の免疫機能の指揮をとるヘルパーT細胞に、異物が侵入してきたことを伝えます。
知らせを受けたヘルパーT細胞は異物を排除するため、ウイルスに感染した細胞を破壊するキラーT細胞や、腫瘍細胞などを傷害する
作用があるNK(ナチュラルキラー)細胞に命令を下します。
また、ヘルパーT細胞はリンパ球の一種であるB細胞にも異物が侵入してきたことを伝えます。
B細胞は伝えられた情報をもとに、異物を捕まえるための特別なたんぱく質(抗体)をつくります。
この3種類の細胞により、体内に異物を侵入させないための免疫機能が働いています。
モズクに含まれるフコイダンには、NK細胞を活性化させる働きがあることが報告されています。
このためモズクを摂取することは、免疫機能を高めることにつながると考えられます。
ピロリ菌が胃壁の弱っているところに付着することで胃潰瘍が発病します。
発展途上国に感染者が多いとされていますが、先進国である日本の中でも感染率が非常に高いといわれています。
モズクに含まれるフコイダンにはピロリ菌が胃壁に付着することを阻止し、胃潰瘍や胃炎を予防するだけでなく、できてしまった
胃潰瘍を修復する働きがあります。
人の毛母細胞に、毛髪が適当な時期に抜けるようコントロールしていると考えられているたんぱく質(NT-4)を加えると、
加えない場合に比べ毛母細胞の細胞死(アポトーシス)が8倍に上昇しました。さらに、毛乳頭では男性ホルモンがNT-4遺
伝子を作動させ、NT-4が過剰に生産されていることが確かめられました。
これらの結果から、NT-4は男性ホルモンによって働き、毛母細胞を不必要に細胞死(アポトーシス)させることで脱毛を
加速していると考えられています。
NT-4の働きを抑える物質として、生薬や植物、海藻など約300種類の成分を調査した結果、オキナワモズク(太モズク)
の抽出成分を塗布することが有効であることが明らかになりました。
マウスを使用した実験でもこの成分を体に塗ることで同じような有効性があることが確認されています。
このような研究結果から、モズク抽出物は近年育毛剤にも使用されるようになりました。
モズクに含まれる「フコイダン」と水溶性食物繊維の一種である「アルギン酸」には、体内に入ると糖質の吸収を緩やかにする働き
があります。
この働きにより、モズクには血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
また、酢にも血糖値の上昇を抑制する働きがあるため、モズク酢は
モズクに含まれている食物繊維の一種であるアルギン酸は、人間の消化液では消化されず、腸内細菌によってわずかに分解される
程度です。
アルギン酸には、一緒に摂取した食物中のコレステロールを包み込み、そのまま体外へ送り出す働きがあります。
この働きにより、腸でのコレステロール吸収が妨げられ血中のコレステロール値が下がります。
モズクには、カロテノイドの一種であるフコキサンチンが含まれています。
フコキサンチンには体内の活性酸素を除去する働きがあり、血液中の脂質の酸化を抑える効果があります。
豊富な栄養素を含んでいるモズクを摂取することにより、動脈硬化の予防効果が期待できます。
さらに、モズク酢にして食べると酢酸とフコイダンの相乗効果で血液をサラサラにするパワーが増します。
モズクに含まれるアルギン酸は、体内のナトリウムと結合しアルギン酸ナトリウムとなり体外へ排出されます。
また、モズクにはカリウムが豊富に含まれており、互いに協力して血圧を低下させます。
モズクには2種類の食物繊維が含まれています。
水溶性食物繊維は体内で水分を抱え込んでヌルヌルとしたゲル状になり、余分なものの吸収を和らげる役割をします。
一方、不溶性食物繊維は、水に溶けない食物繊維で、水分を吸収して数十倍に膨らみ、体内を刺激して余分なものを押し出す腸の
ぜん動運動を活発にします。ぜん動運動が活発になると、不要なものが排出されやすくなります。
また、モズクに含まれる水溶性食物繊維の一種フコイダンは、便秘気味の人に作用するだけでなく、習慣的に下痢の症状を繰り返す
人に対しても排便回数の抑制と便を硬化させることにより、下痢の症状を緩和する働きが示唆されました。
尿は腎臓により生産され、体外に排出されます。尿には老廃物を体外に排出する働きと、体内の浸透圧を調節する働きがあります。
尿のpHは体調や時間によってある程度は変化しますが、
シンドロームの患者の多くはpH6.0未満の酸性尿です。
これは、メタボリックシンドロームにより体液が酸性に傾き、尿中に尿酸が溶けにくくなることにより、体内に尿酸が蓄積していく
ためであると考えられています。
血中の尿酸値が上昇すると、体内で尿酸ナトリウムの結晶が生成され、この結晶が痛みの原因となり痛風の症状が引き起こされます。
モズクに含まれるフコイダンには、尿のpHを上げることにより、酸性尿改善の効果があることが明らかになり、痛風のリスクを低減
することがわかりました。
変形性関節症は、軟骨の組織を合成する能力の低下や、過度な運動による機械的な摩擦の結果として起こるといわれています。
モズクに含まれているフコイダンを摂取すると、損傷した部位が補われることが実験により証明されました。
この働きにより、モズクに含まれているフコイダンには関節痛の症状を緩和する働きがあることが明らかになっています。
飲酒後または飲酒中に気分が悪くなり、頭痛や吐気などの症状を引き起こす原因物質のひとつが、エタノールの分解物質である
アセトアルデヒドであるといわれています。
飲酒前にモズクに含まれているフコイダンを摂取することにより、飲酒4時間後の呼気中のアセトアルデヒドと飲酒6時間後の血清中
アセトアルデヒド、飲酒2時間後の呼気中エタノール濃度と血中エタノール濃度が有意に低下していることが証明されました。
この実験結果により、飲酒前にモズクに含まれるフコイダンを摂取すると体内のアルコールの分解が促進されると考えられています。
プルーン(英語:prune)はバラ科の樹木で、西洋スモモと呼ばれるスモモの仲間です。
原産地はカスピ海沿岸のコーカサス地方ですが、現在ではアメリカのカリフォルニア州が主な産地。
世界のプルーンの約70%がカリフォルニア州で生産されているともいわれています。
日本では長野県などで、主に生食用として生産されています。
スモモには多くの種類がありますが大別すると日本で「プラム」と呼ばれている日本スモモと「プルーン」と呼ばれている西洋スモモに
分けられます。また、果汁の多いプラムに対してプルーンは生で食べられるほか、半生のドライフルーツやペースト状に加工したものが
多く販売されています。
栄養豊富というイメージの強いプルーン。
プルーンには、ビタミンAやビタミンB、食物繊維が豊富に含まれています。
といっても、他のフルーツと比較して圧倒的に栄養豊富というわけではなさそうです。
カロリーは、生の状態なら49kcal/100g、ドライなら235kcal/100g。
成分がぎゅっと濃縮しているドライプルーンは、栄養成分を効率的に摂ることができますが、食べ過ぎるとカロリーや糖分を摂りすぎて
しまうことになるので注意しましょう。
毎日の食習慣に組み込んでいる方も多いドライプルーン。
食物繊維ならば4〜5個(40g)で1日に目標とされている量の15〜18%程度をまかなえるそうです。
ドライプルーン40gのカロリーは94kcal。
おやつやデザートにもぴったりです。
鉄分については、なんとドライプルーンよりも干しブドウの方が多く含んでいます。
生のプルーンに含まれる鉄分はゆでたニンジンと変わらず、カロリーのことを考えるとドライプルーンだけで鉄分を摂ろうとすること
はおすすめできません。
また、鉄には肉・魚類に含まれる「ヘム鉄」と、野菜や穀類に含まれる「非ヘム鉄」の2種類がありますが、ヘム鉄の方が体内への吸収
率が高く、非ヘム鉄の5倍にもなるといわれています。
プルーンには鉄分が含まれますが、鉄分の摂取はそれだけに頼らずさまざまな食品からバランスよく摂るよう心がけましょう。
プルーンに含まれる非ヘム鉄を効率的に吸収したい場合は、良質なタンパク質やビタミンCを一緒に摂取することで吸収率を上げる
ことができるそうです。
プルーンは便のかさを増す不溶性食物繊維と便を柔らかくして排出しやすくする水溶性食物繊維をバランスよく含んでおり、
便秘の解消に役立つといわれています。
また、プルーンに含まれるソルビトールという糖質にも整腸作用があるといわれています。
プルーンには、生活習慣病や過度の老化を引き起こす活性酸素から身を守るための抗酸化物質(アントシアニン)が豊富に含まれ、
強力な抗炎症作用があると考えられています。
プルーンには糖分が多く含まれているにもかかわらず、食後に血糖値を大きく上昇させません。
これは、プルーンに食物繊維が豊富に含まれ、血糖値をコントロールする作用があるからではないかと考えられています。
プルーンを食べることで
プルーンには、骨密度の低下を防ぐ効果がある可能性があると考えられています。
骨を保護する効果のあるミネラルが含まれること、プルーンの摂取で骨の形成にかかわるホルモンのレベルが増加することなど
が理由として考えられており、今後の研究が期待されています。
プルーンには、コレステロールをコントロールする効果や
これは、豊富に含まれる食物繊維やカリウム、ポリフェノールによるものだと考えられています。
食物繊維が豊富に含まれているプルーン。
長期的にスナック菓子をプルーンに置き換えることでダイエット効果が見込めるという報告もあるようです。
実験の参加者からは「2か月を過ぎたあたりから満腹感が増した」という意見が聞かれたとのこと。
鉄欠乏性貧血は最も見られる貧血です。
国民1人当たりの鉄摂収量減少が顕著である現状に向けて、ドライプルーンだけで鉄分を補ることは難しいですが、おやつとして
毎日手軽に取り入れられるものとしておすすめです。
干し柿の栄養価や健康効果・効能にふれる前にまず生の柿にはどんな栄養があるのかを知りましょう。
また体の中の余分な水分を排出する働きもありますのでむくみが気になる方は、カリウムが入ったくだものや野菜を多く摂取するよ
うにするとよいでしょう。
厚生労働省が出している日本人の食事摂取基準を元にして、食物繊維量とカロリーの両面から見た干し柿の1日の適切な摂取量を
ご紹介します。
食事の内容が体の健康に極めて重要であることは、今さらいうまでもありません。
シイタケはさらに干すことで栄養価がアップします。
手軽にシイタケの豊富な栄養をとれる「シイタケ氷」を是非お試しください。
私たちが食べたものが自分の血となり肉となる以上、食事の内容が体の健康に極めて重要であることは今さらいうまでも
ありません。
シイタケに含まれる主な成分には、エリタデニン、βグルカン、レンチナン、ビタミンB?、ビタミンD、食物繊維などが
あります。
≪エリタデニンは、
コレステロールには動脈硬化を招く悪玉コレステロール(LDL)と、逆に動脈硬化を抑える善玉コレステロール(HDL)
がありますが、エリタデニンは前者を抑制し、後者を増やすことから、動脈硬化予防にパワーを発揮します。
あるいは、血圧の上昇を抑制する効果なども期待されています。
βグルカンは、キノコ類や酵母類などに含有される成分で、免疫力を高める作用があります。
シイタケの場合、βグルカンの一種であるレンチナンが、特に豊富に含まれます。
レンチナンには抗腫瘍作用がありガンの発生・進行を抑えるリンパ細胞を活性化させる作用や、免疫力の強化作用を持ちます
続いてビタミンB?は、主に皮膚や粘膜の健康維持を助け、造血の工程でも欠かせません。
同じビタミンでも、ビタミンDは骨を丈夫にする働きを持ちます。
≪日光の紫外線を浴びると、皮膚内でも作られます≫
また、加齢によって起こりがちなひざなどの痛みにも効果がある、と唱えていらした医師もかつていたようです。
これはシイタケのビタミンDによる造骨作用が、多少関係しているのかもしれません。
≪最後に食物繊維は、ご存じのとおり便秘の予防・改善につながるほか、ガンの予防にも効果が期待できます≫
1.コレステロールを減らし、血圧の上昇を抑制する。
椎茸に含まれるエリタデニンは、
また、血圧の上昇を抑制も期待できる。
2.免疫絵力を高める。
椎茸は、βグルカンの一種であるレンチナンが、特に豊富に含まれる。
レンチナンには抗腫瘍作用があり、癌の発生や進行を抑えるリンパ細胞を活性化させる作用や、免疫力の強化作用がある。
3.皮膚や粘膜の健康を維持する。
椎茸に含まれるビタミンB2は、主に皮膚や粘膜の健康維持を助け、造血の工程でも欠くことができない。
4.骨を丈夫にする。
椎茸に含まれるビタミンDは、骨を上部にする働きを持ち、加齢によって起こりがちな膝などの痛みにも効果がある。
5.便秘の予防・改善に効果
椎茸に含まれる食物繊維は、便秘の予防・改善につながるほか、癌の予防に期待できる。
中くらいの干しシイタケを5〜6枚と、水500〜600ml
干しシイタケの苦みや渋み、汚れを取り除くために、流水で軽く洗い、ボウルにつける。
10分くらいしたら水を切る。
保存容器に水500〜600mlに干しシイタケを入れ、冷蔵庫で一晩保存する。
干しシイタケの戻し汁を製氷皿に入れて凍らせる
戻し汁が凍ったらジッパー付きの袋に入れて冷凍保存する。
そのまま料理に使ってもいいし、ジッパー付きの袋に入れて冷凍保存しておいてもいい。
その際、だしを取った椎茸をそのまま料理に使えばより効果的に椎茸の薬効が得られる。
ほかにもなべ物や炊き込みご飯、茶わん蒸しなどに利用することもできる
焼酎やウィスキーのロックアイスとしても使用できる
チョコレートに含まれる成分として有名なのは、カカオマスポリフェノール、テオブロミン、オレイン酸、ステアリン酸などで、
食物繊維やビタミン・ミネラル類も多く含まれています。
このうち、カカオマスポリフェノールは名前の通りカカオ豆特有の成分であり、テオブロミンも含有する植物が少ない貴重な成分で、
カカオ豆をはじめマテ茶やガラナ、コーヒーの木などに含まれています。
これらの成分について、世界中の研究者らが有効性等を明らかにするために研究を重ねているのですが、その最たる例が1985年から
毎年開催されている「チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム」。
このような国際的なシンポジウムがひらかれていることからも分かるように、チョコレートは「健康によいものとして研究の対象にも
なっているもの」なのです。
≪以下に主な成分の特長や健康に対する主な働きを紹介します≫
これは名前の通りポリフェノールの一種で、チョコレートの原料であるカカオ豆に含まれている特有の成分。
英語の頭文字を取って「CMP」とも呼ばれます。
その働きはポリフェノールと同じであり、抗酸化作用による動脈硬化などの予防が期待できます。
このほかにも、アレルギーの抑制や疲労回復、ストレス解消、脂肪燃焼などに効果があります。
なおチョコレートに含まれるカカオマスポリフェノールの量は、ポリフェノールが注目されるきっかけとなった赤ワインより数倍も
多く含まれています。
≪これも原料のカカオ豆に含まれている成分で、カフェインの仲間であり苦味成分です≫
ただし、カフェインの仲間であるものの神経を興奮させる作用は弱く、
調節してリラックスさせたりする効果があります。
このほか、血圧や血糖値の降下作用、強心作用や利尿作用もあります。
テオブロミンとは「神の食べ物」という意味なのですが、実際、チョコレートは昔、神の食べ物といわれ、さらに医薬品としても使用
されていた歴史もあるのです。
オレイン酸はチョコレートの脂肪分に含まれる脂肪酸で、不飽和脂肪酸の1つです。
血液中の悪玉コレステロール(LDL)だけを減らして血液をきれいにし、動脈硬化や
これはカカオマスポリフェノールと同じ抗酸化作用によるものです。
また、便秘や胸やけ・胃もたれにもよいとされているほか、人の皮脂にも含まれているもので、肌の潤いを保つ重要な成分でも
あります。
チョコレート好きにとっては夢のような話だと思いますが、ここで紹介する主な成分の働きを充分に発揮するには「適切な食べ方」
を守ることが肝要です。
これが最も大切なことで、現在スーパー等でも目にすることが多くなった「カカオ○○%」と書かれたカカオ純度の高いチョコレート
を食べましょう。
甘いものが苦手な人は100%と表示されているものでよいのですが、これは苦味の方が強いため、チョコレートの味も楽しみたいという
人には70%や80%のものをオススメします。
非常に基本的なことであり、どのような食材にもいえることなのですが、食べ過ぎは体に悪影響を与える場合があります。
お酒などのように「国が定める健康のために適切な量」というのはないのですが少量であっても「毎日続けること」が大切なのです。
玄米(英語:brown rice)とは、米から籾殻を除いた部分を指す名称です。
米には、次のように部位ごとに名称がついています。
玄米と精白米以外にも、精米の度合によって糠の一部や胚芽を含んだ米が存在し、その精白度合によって三分搗き米、五分搗き米、
七分搗き米、胚芽米などと呼ばれています。
玄米から糠や胚芽を取り除くことを「精米」と言い、現代の日本で一般的に主食として食べられている白米は完全に精米して胚乳部
分だけとなったものです。
玄米には炭水化物が多く含まれる胚乳だけでなく、タンパク質や脂質、ビタミンなどを豊富に含む胚芽部分も含まれており、栄養豊
富なのが大きな特徴です。
炊くのに時間がかかる、味や食感が独特であるなどといった点がマイナスにとらえられていた時期もありましたが、現在では圧力鍋
の普及や続けやすいパックの市販品などの増加に伴い、手軽に食卓に取り入れられるようになりました。
「発芽玄米」や「酵素玄米(寝かせ玄米)」など、栄養だけでなく食味の良さを売りにした商品も増えています。
玄米と白米は、カロリーだけで見るとほとんど変わりませんが、玄米の食物繊維量は白米と比較して圧倒的に多く、なんと5倍近く。
白米の方が糖質が高いことが分かります。
玄米は脂質が高めであることから「太るのでは?」と思われるかもしれませんが、脂肪として蓄えられやすいのは脂質ではなく糖質
のほう。
糖質の少ない玄米はGI値(血糖値の上がりやすさを示す数値)も低く、生活習慣病の心配を抱えている方にもおすすめできそうです。
玄米といえばビタミンB、といわれるほど、ビタミンB群が豊富です。
それまで玄米を食べていた人々が白米を食べるようになり、ビタミンB1不足から江戸の町で「脚気」という病気が流行したのは有名
な話。
胎児の成長のために妊婦さんにすすめられる葉酸や皮膚を丈夫に保つビタミンB2・パントテン酸も多く含まれています。
ビタミンE群は他の野菜と比較して特別多く含まれているわけではありませんが、主食であるお米で毎日少しずつプラスできるのは
嬉しいです。
不足しがちなミネラルを多種類にわたって摂取できるのも玄米の大きな魅力。
玄米ご飯を1日に2杯(1杯150g換算)食べたとすると、1日の摂取目安量のうちのかなりの割合を玄米ご飯でまかなうことができ
そうです。
玄米のミネラルは、同時に含まれるフィチン酸によって吸収が阻害されるという説もありますが、その効果はビタミンCや有機酸、
発酵食品などによって抑制されることがわかっており、フィチン酸の入った食事がミネラルの吸収に悪影響を与える可能性があると
いう栄養調査上の証拠はほとんどないとされています。
実際は炊いたお米で比較すると玄米が2.8g/100g、白米が2.5g/100gと、豆やその他の野菜に含まれるタンパク質量を考えるとそれ
ほど差が大きいわけではありませんが、主食として毎日それなりの分量を食べることを考えると、ほんの少しの差でも嬉しいとい
う方もいらっしゃるでしょう。
玄米に含まれるタンパク質は植物性のタンパク質。
肉や乳製品などに含まれている動物性タンパク質の方が消化・利用効率が高いとされていますが、日本人の成人では植物性タンパク
質の摂取量が多いほど心血管疾患による死亡リスクが低いという研究結果も出ています。
タンパク質といえば肉や魚という考えが一般的ですが、アミノ酸の組成も食品によって異なるため、野菜や豆、穀類なども含めさま
ざまな食品から摂るとよいでしょう。
インターネット上では「玄米に含まれるフィチン酸がミネラルの吸収を阻害するため、玄米食は栄養失調をもたらす」という言説も
みられますが、実際はどうなのでしょうか?
フィチン酸は穀類、豆、ナッツなどさまざまな食品に含まれる成分であり、バランスの取れた食事を摂っている人についてはミネ
ラルの生物学的利用能に有意な影響を及ぼさないことが複数の研究により示唆されています。
通常食べる量では問題にならないと言われており、玄米で栄養失調になることはまずありませんので安心してください。
より健康に玄米置き換え生活を始めるのであれば、酵素玄米もおすすめです。
酵素玄米は寝かせ玄米や発酵酵素玄米とも呼ばれています。
芸能人や著名人の方が酵素玄米を毎日の食事に取り入れて、ダイエットに成功した!という体験も耳にします。
玄米と小豆を3日程寝かせることで、酵素の働きが活性化し、非常に栄養価の高い玄米になると言われています。
小豆が含まれていることでさらに通常の玄米よりもギャバなどの栄養素が高まると言われています。
玄米には抗酸化物質であるフェノールとフラボノイドが含まれています。
これらの物質はフリーラジカルによる細胞の損傷を防ぎ、体内の炎症を防いで、生活習慣病やがんを防いだり、老化を遅らせたり
する効果があると考えられています。
玄米には豊富な食物繊維が含まれており、ダイエットに有効であると考えられています。
ある実験では、肥満の女性を2グループに分け、同じ量の玄米と白米を食べさせたところ、玄米を摂取したグループでは体重、
ウエスト、ヒップの周囲、BMIの減少がみられたそうです。
また、玄米に限った話ではありませんが、大規模な統計調査においても、繊維の豊富な全粒穀物を食べる人の方が精白した穀物
を食べる人よりも体重が少ないことが分かっています
玄米には心疾患のリスクを低減させるリグナンという物質が含まれています。
また、玄米に豊富に含まれるマグネシウムも血管を拡張させる効果をもっており、心血管系の健康に重要な成分です。
食物繊維を豊富に含む玄米は白米と比較してGI値が低く、食後の
食事中の玄米を白米と置き換えることで
全粒粉とは、「小麦をまるごと粉にしたもの」で、グラハム粉とも呼ばれます。
皮や胚芽も含まれるため、粉の色はやや黒く、手で触った感じはざらつきがあります。
小麦の成分をすべて含んでいるため、ビタミンやミネラル、食物繊維が小麦粉よりも豊富です。
パンやビスケット、クラッカーなどに使用されています。
食物繊維が豊富な分、GI値が低いため、血糖値の上昇がしにくく、ダイエットに向いています。
また、噛みごたえもあり体内では水分を吸収し、かさまし効果があるため、満腹感が得られ、ダイエット効果が期待できます。
食物繊維が多いため、腸内環境を改善する効果も期待できます。
腸内細菌は食物繊維をエサにしているため、全粒粉で腸内細菌が活発になり、その結果酪酸が作られます。
酪酸には腸の上皮細胞の新陳代謝を促すはたらきや、抗炎症作用もあるため、「腸を鍛える」といわれており、腸活にも注目
されています。
全粒粉というと、体に良いというイメージがあります。
最近は、グルテンフリーが健康に良いといわれているため、全粒粉はグルテンが少ないと思う人も少なくありません。
しかし、全粒粉にもグルテンは含まれているため要注意です。
小麦粉や強力粉は、小麦の表皮を取り除いた胚乳で作れられていますが、この胚乳にグルテンが含まれています。
全粒粉は、小麦の表皮もつけたまま、胚乳も一緒に加工されたものです。
したがって、グルテンは含まれています。
グルテンフリーが良い場合は、「ふすま」がおすすめです。
ふすまは、小麦粉の胚乳部分以外で作られる小麦粉です。
古くは古代エジプトやインド文明をはぐくんだ、食物繊維にすぐれた健康食。
パンや菓子、麺類など、グルテンを生かした料理で、世界中で食されている。
寒冷地で育つ麦で、ドイツのライ麦パンが有名。ビタミンB群や食物繊維が豊富。
グラノーラやオートミールなどに加工される麦。外皮にβ-グルカンを多く含む。
たんぱく質、ロイシン、ビタミンB群などが豊富で、薬膳食材として用いられる。
大麦も小麦も同じイネ科の植物です。
大麦は小麦に比べて葉が短く幅広で、幼植物の頃は小麦よりも大柄に見えることから「大麦」の名がついたといわれており、実の
大きさはほとんど変わりません。
大麦にはグルテンが含まれていない一方、小麦は大麦に豊富なでんぷんがあまりありません。
そのため大麦はごはん、小麦はパンに適しています。また、大麦はビールや麦茶などでも親しまれています。
米に「うるち米」と「もち米」があるように、大麦にも粘りが少ない「うるち性」と粘りが強い「もち性」があり、それぞれに
「二条」と「六条」があります。
食物繊維を多く含む大麦のなかでも断トツに食物繊維量が高く、ぷちぷち・もちもちした食感が魅力のもち麦は、もち性。
一方、麦とろごはんに使われるあっさりとした食感の押麦は、うるち性の代表格です。
うるち・もち性ともに、結実する穂の数により小花が2列に並んでつく二条種と、6列に並んでつく六条種とに分類され、さらに
「皮麦」と「裸麦」に分けられます。
皮麦は殻が子実から離れにくいのに対し、裸麦は容易に離れます。
二条大麦は西日本、六条大麦は関東以北で多く栽培されています。
大麦には、食感を良くしたり、調理しやすくしたり、見た目を良くするなど目的に応じたさまざまな加工方法があります。
スーパーなどでよく目にする商品には、以下のようなタイプがあります。
大麦の外皮やぬかを削り取ったままのもの
丸麦を押して薄く平らに加工したもの
粒の真ん中にある黒い筋(黒条線)が特徴
黒条線の部分で2つに切って黒条線を除き、米粒状に加工したもの
黒条線の部分で2つに切り、押して薄く平らに加工したもの
大麦は便秘解消に効果があります。
日本人は食物繊維が不足している。
食物繊維には、便秘を解消したり腸の働きを整えたりする作用があることが認められています。
ところが、現代の日本人の多くが食物繊維不足の状態。厚生労働省の「食事摂取基準(2015年版)」では、成人男性の1日の食物繊維
摂取量の目標は20g以上、成人女性は18g以上としていますが、日本人の食物繊維摂取量の中央値を見てみると、すべての年齢層で目
標値には達していません(平成22年、23年国民健康・栄養調査)。
≪食物繊維は意識的に摂取したいものです≫
大麦で便をゆるめてカサを増やす
≪大麦は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく含んでいます≫
不溶性の食物繊維は便のカサを増し、腸のぜん動運動を活発にしてくれます。
さらに、大麦に含まれる「β-グルカン」などの水溶性食物繊維は、腸内細菌のエサとなることで腸内環境を整え、腸の動きを
よくしてくれます。
実際の研究でも、大麦を食べることで排便量が増え、便秘改善に効果があることが実証されています。
≪食後の血糖値上昇を抑えて、脂肪をつきにくくしてくれます≫
食事をして血糖値が高くなるとインスリンが分泌されます。
インスリンは血液中の糖をエネルギーとして消費させる働きをしますが、消費しきれなかった余分な糖は脂肪として蓄積させてし
まいます。
肥満防止には、食後の血糖値を急上昇させないことが肝心なのです。
大麦のβ-グルカンは、食べたものをゼリー状に包んで胃から腸へゆっくり移動させるので消化吸収に時間がかかり、血糖値の急上昇
を防ぐことができます。
≪朝に食べれば、1日の摂取カロリーを抑制!≫
大麦は胃や腸の中でゆっくり消化されるため、満腹感が持続し、1日の摂取エネルギーを抑えることにつながります。
≪コレステロールや
大麦の血糖値の上昇を抑える効果は、
またβ-グルカンには腸内で脂肪の吸収を抑える働きがあり、脂質異常症や動脈硬化の予防にも。
大麦のβ-グルカンには、血中のコレステロールを低減させてくれる作用があります。
小腸でコレステロールやコレステロールを原料に作られる胆汁酸と結びつきその吸収を妨げて体の外に排泄させてくれるからです。
あさつき(浅葱/アサツキ)は、ビタミンやミネラルなどの栄養を豊富に含むネギ属の変種でネギとは違う種類(変種:アサツキ)に
分類される野菜です。
本来は、山菜の一種になります。
ネギに大変よく似ていますが、ネギより少し浅い緑色をしているところから、あさつき(浅葱)と呼ばれています。
早春の頃に出回ってきますが、薬味にしたり、さっとゆがいて酢味噌で食べたり、生のまま味噌をつけて、まるかじりしたりします。
強い香りと辛味もありますが生のままだと「春の恵み」を実感できますし、何より日本酒によく合うと思うのですが・・・
あさつき(浅葱/アサツキ)は、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立つビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進し、
皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2また、皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、
役立つナイアシンや動脈硬化を予防しストレスをやわらげる働きのあるパントテン酸そして、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい
赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンである葉酸を含みます。
さらに、抗酸化ビタミンであるビタミンC、ビタミンEを含みますので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化
を防ぎ、免疫力を高めてくれます。
また、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含みます。
カリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、
あさつきは、機能性のある栄養としてカロテノイドの一種のβ-カロテンを豊富に含みますので強力な抗酸化作用を期待できます。
生のあさつきを切ったり、きざんだりしますと独特の香りと、辛味があるのですが、実はこの中に特別な栄養が秘められています。
あさつきには、特別な栄養であるイオウ化合物の一種で、強烈な匂いを放つアリシンという物質が含まれています。
(ニンニクや玉ねぎにも豊富に含まれています)
このアリシンは、あさつきを切る、きざむなど、細胞を破壊することにより、アリインという物質(もともとあさつきに含まれている
無臭の物質)が、アリナーゼという酵素により分解されることでつくりだされたものです。水溶性の物質ですので水洗いしますと流出
します。
●糖質の代謝を促進しますので、新陳代謝を良くし、ダイエットにも効果があります。
また、疲労回復、滋養強壮に不可欠なビタミンB1と結合し、その効果を長く持続させてくれますので、疲れにくい身体になります。
●血液中のコレステロール値や血糖値の上昇を抑え、
●抗酸化力があるので、活性酸素の発生や酸化力を抑え、細胞が受けたダメッジの修復をすることで、動脈硬化や
また免疫力を高めてくれますので、がんの予防にも役立ちます。
●血小板の凝集を抑制してくれますので、血液はサラサラになり流れが良くなり、血栓を予防し、心筋梗塞や
にくい身体になります。
●アリシンには、強力な殺菌力があり、食中毒を防いだり、さまざまな(チフス菌、コレラ菌、赤痢菌、サルモネラ菌など)病原菌
から守ってくれます。
●血流を良くし、身体を温めてくれますので、風邪の予防にもなります。
β-カロテンには強い抗酸化作用があり、活性酸素の発生や酸化力を抑え、ダメッジを受けた細胞を修復し動脈硬化やがんの発生を
予防できます。
また、一部はビタミンAとして働きますので、視力を正常に保ち夜盲症を防いでくれます。
ビタミンB1は、世界で一番最初に発見されたビタミンです。
今日のように栄養状況の良くなかった日本では脚気(かっけ)の治療に効果を発揮しました。
炭水化物(糖質)の代謝をたすけてエネルギーをつくり出すので疲労回復に役立ちます。
また、皮膚や粘膜の健康を維持し、糖質を栄養源としている
ビタミンB2は、三大栄養素である炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーに変える、代謝を支える重要な働き
をしています。
また、細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長にも関わりますので、美容や子供の成長には欠かせない栄養素に
なります。
ナイアシンは、水溶性ビタミンの一種です。
三大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質の代謝によりエネルギーをつくり出す過程で働く酵素を補助する必要不可欠なビタミンです。
皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、
パントテン酸は、ビタミンB5とも呼ばれ動植物食品に広く含まれ、体内でも合成することができるビタミンです。
パントテン酸は、三大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質の代謝とエネルギーをつくり出すのに不可欠な酵素を補助する役割をして
います。
また、 血中の善玉コレステロール(HDL)、ホルモン、免疫抗体などを合成し、動脈硬化を予防しストレスをやわらげ、皮ふや粘膜の
健康維持に役立ちます。
ビタミンB6は、水溶性ビタミンの一種でたんぱく質を体内でエネルギーに変える、代謝を支えたり、筋肉や血液などがつくられたり
する時に重要な働きをします。
皮ふ炎を予防することから発見されたビタミンで皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています。
ビタミンB6は私たちの体内の腸内細菌からも一部つくられます。
葉酸は、緑の葉に多く含まれるビタミンです。
貧血を予防する物質として発見されました。
細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせない栄養素です。
特に、細胞増殖が盛んな胎児の正常な発育のために必要な成分です。
葉酸が不足すると貧血になったり、妊娠初期の女性の胎児に影響を及ぼし、神経管閉鎖障害の危険が高まります。
ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれる抗酸化ビタミンです。
抗酸化作用があるので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めます。
また、体の細胞や組織をつなぐ働きをするコラーゲンというたんぱく質をつくるので、皮ふや粘膜を健全に保ち美肌にも役立ちます。
ビタミンEは、強力な抗酸化作用によって、活性酸素の発生や酸化力を抑え、細胞の酸化を防ぎ、血管や肌、細胞の老化を防いで
くれます。
また、ダメッジを受けた細胞を修復してくれますので、免疫力を高め、動脈硬化やがんの予防にも役立ちます。
ビタミンKは、血液を凝固させたり、骨の形成に必要な栄養素です。
止血の働きをしたり、骨粗しょう症の予防に役立ちます。
ビタミンK1は、緑色の野菜の葉緑体でつくられます。
ビタミンK2は微生物によりつくられ、納豆などの発酵食品に含まれています。
カルシウムは、人間の身体で骨や歯を構成する必須ミネラルです。
人間の身体に最も多く存在するミネラルで、骨そのものが貯蔵庫の働きもしています。
不足すると骨から遊離します。
体重の1〜2%の比率を占めています。
カルシウムは血液を凝固させる働き(傷口を治す)や、筋肉の運動、神経の働きに作用します。
筋肉の収縮や
また、神経の働きに作用し、緊張や興奮を静めることで、イライラやストレスの解消に役立ちます。
カリウムは、体内のほとんどの細胞の中に存在しナトリウムとバランスをとりながら
ナトリウムは体に必要なミネラルですが、とり過ぎは
しかしながら、多少ナトリウムの摂取量が増えたとしても、適切な食事で必要なカリウムの摂取ができていれば、カリウムの働きで
ナトリウムはカリウムと共に汗や尿として排出され、
食事でのカリウムの摂取は大変重要になります。
リンは、人間の身体で骨や歯を構成する必須ミネラルです。
リンは体内のミネラルの中でカルシウムの次に多いミネラルです。
体内のリンはその約80%がカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯をつくる成分になります。
残りの約20%は筋肉、脳、神経などの様々な組織に含まれ、エネルギー代謝や脂質代謝などにおいて重要な役割を担っています。
鉄は、必須ミネラルのひとつで赤血球を構成する成分で、全身の細胞や組織に酸素を運ぶ働きをしています。
鉄は、貧血の予防に重要な栄養素です。
体内の鉄の約70%が血液中で赤血球のヘモグロビンの構成成分となり約25%は
肺で取り込んだ酸素を全身の細胞や組織に運ぶ重要な役割をしています。
鉄は細胞に酸素と栄養を届けるヘモグロビンにとって大切なミネラルなのです。
マグネシウムは、体内で約300種類以上もの酵素の働きをサポートします。
50〜60%が骨に含まれていて、不足すると骨から遊離します。
カルシウムと密接な関係があり、骨や歯の形成に必要な栄養素でもあります。
また、三大栄養素である炭水化物 (糖質)、脂質、たんぱく質の代謝により、エネルギーをつくり出す過程で酵素が必要になりますが、
マグネシウムは酵素が働くために必要不可欠なミネラルなのです。
ローズマリーは常緑性低木で1年を通して収穫が可能です。
大きく分けて匍匐性、立性、半匍匐性の3つの種類に分類されます。
開花期も3月〜6月と長く、暑さや寒さにも強いので初心者でも簡単に育てることができます。
生葉、乾燥葉を香辛料や薬として、水蒸気蒸留法で抽出した精油はエッセンシャルオイルなどに利用されます。
ビタミンB1は糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立ちます。
(含有表は100gあたり0.036mg)
細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立ちます。
(含有量は100gあたり0.152mg)
皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、
(含有量は100gあたり0.912mg)
貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンです。
(含有量は100gあたり109ug)
活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。
(含有量は100gあたり21.8mg)
疲労回復や利尿作用、
ローズマリーには記憶力や集中力を高める作用があるとされており、強壮薬、刺激薬としても高い評価をうけています。
精神を高揚させ軽いうつ病を和らげる効果もあるといわれています。
ローズマリーには優れた抗酸化作用があるので多くの貴族が活用してきたというのは有名な話です。
昔からローズマリーは食品の保存や殺菌目的で活用されています。
無添加食品などの保存成分として活用されることもあります。
ローズマリーの抗酸化作用はハーブの中で最も高いといわれています。
また、含まれる精油成分には抗菌作用もあるので、嫌な臭いの消臭や空気の浄化にも役立ちます。
ローズマリーに含まれるロズマリン酸は若返り成分とも呼ばれています。
また、血液の循環を良くして血管を強くしてくれるので体の中からも若返る効果が期待されていると言われています。
ローズマリーに含まれるタンニンには肌をひきしめる効果があると言われています。
ハリがなくなってたるみが出てきたお肌のケアにおすすめです。
ローズマリー精油がブレンドされている化粧水なども販売されています。
頭皮の血行を良くするので、抜け毛や育毛促進に効果があると言われています。
白髪やフケの悩みにも有効とされています。
シャンプーに混ぜたり、オイルマッサージをするのがおすすめです。
ローズマリーの香りは、クセのあるお肉や魚の臭み消しによく用いられます。
お肉を焼くときにオイルやバターと一緒にやくとローズマリーの香りが肉の臭みをとってくれます。
爽やかでスッキリとした味わいのローズマリーのハーブティーは、朝の目覚めの1杯や、お肉料理などを食べた後に飲むのが
お勧めです。
お湯や紅茶に生のローズマリーをいれるだけでお手軽にハーブティーを楽しめます。
自宅で簡単にサシェ(香り袋)を作ることができます。
収穫したローズマリーを新聞紙などで包み、風通しの良い場所で乾燥させます。
乾燥したら、お茶パックや自分で作った小袋に入れて手作りサシェの完成!
臭いの気になる靴などに入れれば消臭剤としても活用できます。
また、クローゼットに置けば防虫効果も期待できます。
ローズマリーを枝ごとをオイルに入れれば簡単にハーブオイルの作れちゃいます。
ローズマリーの他ににんにくや黒こしょうなどを入れてアレンジしてみてもいいですね。
とても香りの強いハーブなので入れすぎには注意しましょう。
スーパーフードと言えば、チアシードにココナッツオイルなど、さまざまなものが流行しています。
そんな中、最近は「ゴールデンベリー」というスーパーフードが注目を集めているのをご存知ですか?
ゴールデンベリーは、別名インカベリーとも呼ばれる南アメリカ原産のナス科ホオズキ属の食品。
そう、あのホウズキの仲間なんです!
しかも、古代インカ帝国の時代から栽培されていた、という歴史の古いものでもあるんです。
そんなゴールデンベリー、ハリウッド女優やモデルが愛用しているという話から火がついて、日本でもタレントのローラさんが注目
しているそう。
美と健康への意識の高い女性の間で話題となっています。
人気の秘密、それはゴールデンベリーに含まれる栄養成分にあります。
とくに、その美容に効果のある成分には注目!
ゴールデンベリーはバイオフラボノイドという栄養成分をたくさん含んでいます。
この聞きなれない成分、一体どんな働きをしてくれるのかと言うと、なんとビタミンCの吸収を助けてくれるのです。
ビタミンCには、日焼けや美肌に効果があり、サプリを飲んでいる方も多いと思います。
ですが、栄養素はどんなに大量摂取しても、体内に吸収されなければ効果が発揮されないんです。
そんなビタミン類の体内吸収を助けてくれるのが、ゴールデンベリーというわけです。
ですから、ビタミン類のサプリを飲んでいる方は、ぜひゴールデンベリーを合わせて食べましょう!
バイオフラボノイドには、ほかにも抗ウイルス、抗アレルギーなど、免疫力を高める作用もあるそう。
健康と美容には、腸の調子を整えることが大事。
その一番の近道は食物繊維を摂取することです。
ゴールデンベリーは、この食物繊維をたくさん含んでいます。その量、なんとレタスの約30倍!
活性酸素という言葉をご存知ですか?
私たちの体は、ストレスやお酒、食品添加物の摂取など、さまざまな要因で日々活性酸素が増えていきます。
この活性酸素が、じつは老化の原因。ほうっておくと、シミやシワができるなどの老化現象が進んでしまうのです。
この恐るべき老化現象を防いでくれる働きのことを「抗酸化作用」と言います。
ゴールデンベリーには、高い抗酸化作用があるといわれており、食べることで、さまざまな老化現象の予防にもなるのです。
※妊娠中の方は、ゴールデンベリーの摂取を控えるようにしてください。
ゴールデンベリーの根の部分には、子宮を伸縮させる作用があり、腹痛が起きたり、流産を引き起こしてしまう可能性もある
ということなので、お気を付けください。
見た目はレーズンのような形で、皮はしわしわ。
そして実の中にはつぶつぶとした種がこれでもかと言わんばかりに入っています。
食べると、プチプチとした食感を楽しめます。
このプチプチがクセになり、一度食べ出したら止まらないという方も多いのだとか。
一般的に広く出回っているのは、ドライのもの。
食感の良いおやつとして、そのままでも美味しく食べられます。
ドライフルーツになっていることで、甘みもぎゅっと凝縮されていますよ!
バックに入れて、小腹が空いた時のヘルシーなおやつとしていて食べるのもおすすめです。
香辛料というのはかなりたくさん存在しているのですが、和食の場合にはそれほど香辛料を使うということはありません。
それに対して洋食の場合には、比較的香辛料を使うことが多くなっているので、食生活が欧米化してきている現在では、かなり
たくさんの香辛料が市場に出回っている状態です。
そんな香辛料の中には、オレガノという種類もあります。
オレガノは比較的有名なので、聞いたことがあるという人もいるでしょうが、あまり香辛料を使った料理は食べないという人で
あれば、聞いたことがないという人もいると思います。
もちろん植物が原料であることは、言うまでもありません。
いろいろな効果や効能があるので、いろいろと調べてみるのもよいでしょう。
オレガノはシソ科の多年草で、和名ではハナハッカという名前になっています。
アメリカ大陸の北東部で自生している植物なので、日本ではあまりなじみはありません。
しかし、ハナハッカ属に入っている植物というのはたくさんあるのですが、その中では比較的知名度が高くなっている種類だと
言えるでしょう。
地中海気候が最適と言われている植物なのですが、地中海気候というのは、四季があるものの日本ほどの寒暖差はなく、比較的
乾燥気味の気候です。
よって日本の気候はそれほど適しているというわけではありませんが、現在ではオレガノを普通に園芸用として育てている人も
います。
栽培する場合には、日本の場合には湿気に注意しなければいけません。
乾燥気味にして育てることで、どんどん成長していく植物になっています。
そんなオレガノは、若干ほろ苦くなっていることと、清涼感があるのが特徴です。
この清涼感がハッカに似ていることから、和名でハナハッカと呼ばれているのだと言えるでしょう。
生でも使用することができるのですが、通常は乾燥させてから使用します。
香辛料として使用されているのが一般的で、イタリア料理やメキシコ料理に最適だと言われているのです。
もちろん他の料理であっても使用することは可能ですが、やはり洋食でなければ合いません。
清涼感を楽しむためや、香りを際立たせるために使用されている香辛料になっています。
そんなオレガノには1種類しか存在していないと思われがちですが、実は複数の種類が存在しています。
よく知られている種類を5つ紹介すると、ピンク色の苞を持っており、内側に咲く花が大きくなっているのが特徴のガーデン
ダイアリーという種類があります。
また、苞が丸みを帯びて、ライムグリーンになっているのが特徴のオリガヌムロツンディフォリウムという種類もあるのです。
花や葉っぱが小さくなっており、苞が重なっているのが特徴のオリガヌムプルケルムという種類もありますし、花は小さなピンク
色になっていて、葉っぱがやや銀色になっている緑色が特徴なオリガヌムディクタムナスという種類もあります。
そしてオレガノと呼ばれている一般的な種類の多くがこのケントビューティという品種です。簡単に見ただけでもこれだけの種類
が存在しているので、こだわりがある人はよく品種を確認しておくとよいでしょう。
オレガノにもいろいろな効果や効能があるのですが、主に胃腸の調子をよくして、消化を促進してくれる働きがあると言われて
います。
胃腸というのは体調が悪いときにも調子が悪くなることがありますし、ストレスで調子が悪くなってしまうという人もいるでしょう。
そのため、胃腸の調子をよくしてくれる働きのある食品というのは、とても重宝されているのです。
オレガノは野菜とは異なっているので、たくさん摂取するということはできません。
しかし、香辛料として使用したとしても、定期的に摂取することで効果を実感できることもあるのです。
最近胃の調子や腸の調子が悪くなってきたと感じていたら、オレガノを使った料理を食べてみるというのもよいでしょう。
消化不良を起こしている人にもおすすめできます。
では、胃や腸の調子をよくして、消化の促進効果が得られること以外には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
他にも滋養強壮の効果があると言われています。
滋養強壮効果と言えば、ニンニクなどがよく知られているでしょう。
しかし、香辛料として使われていることが多いオレガノにも、滋養強壮効果が期待できるのです。
最近はしっかりと休んでも疲れが取れない、若い頃のように体に力がみなぎってこなくなったという人にも、オレガノはおすすめで
きます。
滋養強壮効果があると聞くと、興奮剤のような感じの効能があるのかと思う人もいるでしょうが、決してそのようなことはありま
せんし、逆に鎮静効果が期待できるのです。
鎮静効果と言われても、具体的にどのような効果があるのかわからないという人もいるでしょう。
具体的には頭痛や生理痛と言った苦しい症状を沈めてくれる効果があります。
生理痛は女性独特の悩みですし、原因がはっきりとしているので、ある程度対策が打てるでしょう。
しかし、頭痛は原因を特定するのが難しいので、オレガノのように頭痛の対策に効果的と言われている食材や香辛料を用いるという
方法もあります。
さらに筋肉のけいれんなどにも効果があると言われているので、筋肉を使いすぎた場合などには向いているでしょう。
そんな中でも特にうれしい効果だと言っても過言ではないのが、咳を鎮めてくれる効果があることです。
咳は長引くと辛いですし、呼吸が苦しくなることもあるので、この咳を鎮めてくれる効果があるというのはとてもうれしいと言える
でしょう。
殺菌効果もあるので、風邪の予防にもよいと言われているため、近年では注目されている香辛料の1つなのです。
セージは、世界的に見ても重要な、料理などにも使用される薬草の1種です。
セージは他にも、コモンセージ、ガーデンセージ、サルビアなどとも呼ばれます。
オレガノ、ローズマリー、バジル、タイムなどと同じく、ミントの仲間に分類されるハーブです。
セージには、強い香りと素朴な味わいがあり、通常は少量のみが使用されます。
少量のセージの中にも、多くの種類の大切な栄養素や化合物が含まれています。
セージはまた、天然の洗浄剤や殺虫剤として使用されたり、セージバーニングなどの儀式やお祓いなどで使用されたりされて
きました。
この緑色の薬草は、生セージ、乾燥セージ、オイルなど形で流通しており、様々な健康への効能があると考えられています。
セージは、健康に効果のあるビタミンやミネラルを、多く含んでいます。
ティースプーン1杯(0.7グラム)の、すり潰されたセージには以下の様な栄養素が含まれます。
・カロリー: 2
・タンパク質: 0.1グラム
・炭水化物: 0.4グラム
・脂質: 0.1グラム
・ビタミンK: 1日摂取目安料の10%
・鉄: 1日摂取目安料の1.1%
・ビタミンB6: 1日摂取目安料の1.1%
・カルシウム: 1日摂取目安料の1%
・マンガン: 1日摂取目安料の1%
以上でわかる様に、ごくわずかなセージに1日必要量の10%にあたるビタミンKが含まれています。
また、セージには少量のマグネシウム、亜鉛、銅、ビタミンA/C/Eなども含まれています。
さらに、この香ばしいスパイスは、コーヒー酸、クロロゲン酸、ロスマリン酸、エラグ酸、ルチンなどを含み、これらの全てが、
セージの健康への効能に一役買っています。
使用されるセージの量は極微量のため、セージに含まれる炭水化物・カロリー・タンパク質・繊維などは極微量です。
抗酸化物質は、体の免疫機能などを強化し、慢性疾患などに関連し有害となり得る、遊離ラジカルを中和する作用を持つと考えられ
ています。
セージは、体内で抗酸化物質として働く植物性化合物である、特徴的なポリフェノールを160以上も含んでいます。
セージに含まれている、クロロノルギン酸、コーヒー酸、ロスマリン酸、エラグ酸、ルチンなどは、癌リスクの軽減、
や記憶力の改善など、多くの素晴らしい健康への効能に関与しています。
ある研究では、1カップ(240ml)のセージ茶を1日2回摂取したところ、抗酸化作用による体の抵抗性を有意に増強したとされています。
また、総コレステロール値とLDL(悪玉)コレステロールの減少と、HDL(善玉)コレステロールの上昇効果も認められたと報告されて
います。
セージには抗菌作用があり、歯のプラーク産生につながる微生物を無効化する能力があると考えられています。
ある研究では、セージ由来のマウスウォッシュが、虫歯の原因菌として有名なストレプトコッカス・ミュータンスを効果的に殺菌した
とされています。
試験管内の実験による基礎研究では、セージ由来のエッセンシャルオイルが、虫歯の原因となるカンジダ・アルビカンスに殺菌的に
作用し、その成長を抑止したとと報告しています。
過去の研究をまとめたレビューの報告では、セージが喉の感染、歯周囲の膿瘍、歯肉の感染、口腔潰瘍などに有効である可能性が
示唆されています。
しかし、セージ使用の有効性に関する最終的な判断のためには、今後も人を対象とした研究がさらに必要でしょう。
閉経後には、人の体でエストロゲン値が減少していきます。この変化が、多様な症状を引き起こす原因となることが知られています。
これらの症状には、ホットフラッシュ、過剰な発汗、腟部の乾燥感や刺激感などが含まれます。
コモン・セージは伝統的に、更年期障害(閉経後の症状)に対して使用されてきました。
セージに含まれる化合物には、エストロゲン様の作用をする物質が含まれていると考えられており、
して、記憶の改善、ホットフラッシュや過剰な発汗改善などの効果があると期待されています。
ある研究では、毎日セージサプリメントを8週間にわたって摂取したところ、ホットフラッシュの頻度や重症度を有意に軽減させたと
されています。
伝統的に、コモン・セージの葉は
人と動物を対象にした研究などでは、セージの血糖低下作用が示唆されています。
ある研究では、セージ抽出液が
認められたとされています。
この受容体は、活性化されると血中の遊離脂肪酸を除去し、結果的に体のインスリンに対する感受性を改善すると考えられています。
他の研究では、
様に作用することが報告されています。
人を対象とした研究では、セージの葉の抽出液は、また別の
への感受性改善などの効果が見られたとされています。
セージは、記憶力に関与する化学伝達物質である、アセチルコリンの分解を阻害すると考えられています。
このアセチルコリンの体内での量は、アルツハイマー型認知症の患者さんで低下することが知られています。
ある研究では、軽度から中程度のアルツハイマー型認知症がある患者さん39名において、毎日60滴(2ml)のセージ抽出液を4ヶ月に
渡って投与しました。
この研究では、セージ抽出液を摂取していた群において、プラセボを摂取していた群に比較して、記憶力、問題解決能力、読解力、
認知機能などを評価するテストで、より良い結果を出せたと報告しています。
健康な成人では、少量のセージの投与が、記憶力を改善したともされています。
高用量のセージであれば、気分の向上、覚醒度の改善、気持ちの落ち着き、満足感の増加などの効果も見られたとしています。
若年者と高齢者の両者において、セージは記憶力や
アメリカでは、毎分1人以上の人が心疾患で亡くなっています。
アメリカ人の3人に1人が持つとされている、LDL(悪玉)コレステロール高値は心疾患の主要なリスク因子です。
セージは、動脈に沈着して障害を起こす可能性があるLDL(悪玉)コレステロールを減らす可能性があります。
ある研究では、セージ茶を1日2回2週間に渡って摂取することで、LDL(悪玉)コレステロールと総コレステロールを低下させ、
HDL(善玉)コレステロールを上昇させたと報告されています。
他の人を対象とした、いくつかの研究でも、セージ抽出液による同様の効果が示されています。
癌は、細胞が異常な増殖をすることで起きる、主要な死亡原因の1つです。
面白いことに、動物を対象とした研究や、試験管内の実験による研究では、セージは、口腔、大腸、
腎臓などの特定の臓器の癌に対して効果があるかもしれません。
これらの研究では、セージの抽出液が、癌細胞の成長を阻害しただけではなく、癌細胞の脂肪を促進したと報告されています。
これらの研究には期待が持てますが、人の癌におけるセージの効果を判定するためには、今後も追加での人を対象とした研究を
続けていく必要があるでしょう。
タイムは30〜40cmほどになる低木です。
沢山の種類があるますが、Thymus vulgarisが一番一般的です。
昔から「勇気」のシンボルとされていて、ヨーロッパでは戦いの際にタイムを持ったと言われています。
古くから子宮機能のトラブルに用いられてきた歴史があり、「マザータイム」とも呼ばれます。
胸腺は英語でThymusですが、タイムの種子束を連想させることから来ています。
タイムは健康を促進すると言われていて、燃やしたり、葉を身につけるといいと言われています。
また、浄化にもよく、古くから寺院を清めたり、儀式の前などにタイムを燃やして場の浄化をしていました。
カルペパーは、肺を強くするハーブとして、子供の百日咳にいいとしました。
去痰し、息切れを治すとしました。
月経を促し、安全な分娩を促進し、産後のケアにもいいと論じました。
タイムは、人生における最も暗い夜明け前のような時期に向いているハーブです。
どん底を感じている時、全て失ったと感じる時、見込みがないと思う時、死別や悲劇に見舞われた時などです。
こんな時にタイムは持ちこたえる強さと勇気を与えてくれます。
全ては闇から光へ変換します。
その変換の時期を乗り越える力をもたらしてくれます。
タイムは抗菌作用にとても優れたハーブです。
特にそれは呼吸器系の不調に効果的で、サポニンという成分が、痰を取り除いてくれます。
気管支炎や喘息にも有効です。
殺菌作用にも優れ、風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの感染症にもいいと言われています。
免疫力を高めてくれるので、弱った体に最適です。
肌には水虫や傷の消毒にも有効です。
マウスウォッシュとして使用すると、口臭予防が期待できます。
・抗菌作用
・去痰作用
・気管支鎮痙作用
・殺菌作用
・気管支炎
・百日咳
・上気道カタル
・消化不良
・口臭
・水虫
精油、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、タンニン、サポニンなど
授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。
まれにアレルギー反応が、ローズマリーやオレガノへの交差反応とともに起こる可能性があります。
タラゴンはロシア、西アジア、ヒマラヤ地方が原産地のキク科ヨモギ属の多年草植物です。
タラゴンという名前はギリシア語で「蛇」を意味するdrakonや「小さいドラゴン」という意味のフランス語のestragon
が語源といわれています。
その由来は、タラゴンの細い葉がドラゴンの牙に似ているという説や根が蛇のようにとぐろを巻いているような形をしているところ
からなどいくつかの説があります。
また、フランスでは「食通のハーブ」ともよばれており、フランス料理には欠かせないハーブとなっています。
タラゴンは、古くから薬草としてリウマチや痛風などの鎮痛剤に使用されていましたが、料理に利用されはじめたのは中世以降
といわれています。
タラゴンは当時スペインを征服していたムーア人がフランスに持ち込み16世紀になるとイギリスでも広く知られるようになりました。
また、13世紀にはアラブの植物学者・薬剤師であるイブン・アル・バイタールが自身の著書で「口臭を消し、不眠症を治し、薬を飲む
前にこれを飲めば苦い薬も飲みやすくなる」と紹介しています。
また、かつては壊血病の治療薬としてもしようされており、これはタラゴンに含まれるビタミンCやビタミンAによるものと考えられ
ます。
現代では、料理として使われることが多く、肉や魚料理の風味付けに利用して臭みを和らげたり、バターやクリームなどに混ぜたり
漬けたりすることで余分な脂肪分をすっきりさせてくれます。
現在一般的にみられるタラゴンは、フレンチタラゴンと呼ばれており、ロシア種のロシアンタラゴンとは成分が異なります。
一般的によく栽培されている種類です。
スパイシーでアニスに似た甘い香りが特徴で淡い黄色をしており料理や精油としてよく利用されます。
フレンチタラゴンの香りは開花直前に収穫されたものがより強く、乾燥させたりすると、風味が消えてしまいます。
そのため。新鮮なうちにビネガーなどに漬けて保存することをおすすめします。
また、日本のヨモギの近縁種でもあります。
葉が硬く、香りも弱く草っぽい香りがするため商業的な栽培は多くありませんが、ロシアンタラゴンは種子を結び、丈夫で栽培も
簡単であることから種子の利用などに使用されます。
タラゴンの精油には消化を促したり、筋肉の緊張を和らげる働きのあるエストラゴールが約80%含まれています。
また、エストラゴールには抗アレルギー効果があるといわれております。
タラゴンには、リラックス効果があります。
タラゴンに含まれるエストラゴールという成分は筋肉の緊張を和らげるはたらきがあるといわれております。
筋肉の緊張は、長時間同じ姿勢で取り続けたり、無理な姿勢を続けると乳酸などの疲労物質が筋肉に溜まり、その結果、筋肉が伸びて
しまうといわれております。
筋肉が緊張すると、肩こりや頭痛など緊張している筋肉の痛みだけでなく、他の部分にも影響し体に不調をきたしてしまう一因と
いわれております。
そのため、体を温めて血行を促したり、マッサージやストレッチなどこまめに筋肉をほぐすなど工夫をしましょう。
マッサージをする際にタラゴンの精油をアロママッサージとして使用するのもおすすめです。
タラゴンは血糖値の上昇を抑制するはたらきが知られており、
特にタラゴンの中でもロシアタラゴンがそのはたらきが強いと考えられております。
タラゴンには、消化を促進する効果があります。
これはタラゴンに含まれるエストラゴールによるものです。
食欲を刺激することで吐き気やあくびの予防にも効果が期待できます。
また、スターアニスやバジルと相性が良いことが知られており、料理で一緒に使うとよいでしょう。
タラゴンには排尿障害を改善する効果があります。
タラゴンには老廃物をためないことに役立つことから、デトックス効果が期待できるといわれております。
タラゴンに含まれるエストラゴールには抗アレルギー作用や筋肉の緊張を和らげるはたらきがあるといわれております。
喘息などに使用する際には、のどの周辺のマッサージとして使用されることもあると言われております。