*** ことわざ & 慣用句  ら行 ***

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 *** ら ***

 ◆ 来年の事を言えば鬼が笑う _らいねんのことをいえばおにがわらう
 将来のことなど予測できるわけがないのだから、あれこれ言ってみてもはじまらないというたとえ。
 ◆ 楽あれば苦あり _らくあればくあり
 楽しいことがあると、その後に必ず苦しいことがあるという教え。
 ◆ 楽は苦の種、苦は楽の種 _らくはくのたね、くはらくのたね
 楽をすれば後で苦労を味わうことになり、逆に苦労をしておけば後で楽ができるということ。
 ◆ 洛陽の紙価を高める _らくようのしかをたかめる
 著者の評判が高く、飛ぶように売れること。
 ◆ 落花枝に返らず、破鏡再び照らさず _らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず
 一度離婚した夫婦は、再び元に戻ることはないというたとえ。また、一度損なわれたものや、死んでしまったものは二度と元に戻らないというたとえ。
 ◆ 落花流水の情 _らっかりゅうすいのじょう
 男女がお互いに慕う気持ちを持っていることのたとえ。
 ◆ 落花狼藉 _らっかろうぜき
 花が散り乱れること。転じて、物が散乱しているさま。女性などに乱暴を働くこと。
 ◆ 爛柯 _らんか
 囲碁の別称。また、囲碁に夢中になって時間の経つのを忘れること。転じて、遊びに夢中になるあまり、時の経つのを忘れること。
 ◆ 濫觴 _らんしょう
 物事の起源。始まり。

 *** り ***

 ◆ 梨園 _りえん
 演劇界のこと。特に、歌舞伎役者の世界のこと。
 ◆ 李下に冠を正さず _りかにかんむりをたださず
 誤解を招くような行動はすべきではないといういましめ。
 ◆ 理屈と膏薬はどこへでもつく _りくつとこうやくはどこへでもつく
 どんなことにも理屈をつけようと思えば、もっともらしい理屈がつくものだというたとえ。
 ◆ 六馬和せざれば造父も以て遠きを致す能わず _りくばわせざればぞうほももってとおきをいたすあたわず
 どんなことでも、人々の気持ちが一つにならなければ、最後までやりとげることはできないことのたとえ。
 ◆ 律儀者の子沢山 _りちぎもののこだくさん
 まじめで実直な人は浮気などせず夫婦仲もよいので、子供がたくさんできるということ。
 ◆ 理に勝って非に落ちる _りにかってひにおちる
 理屈では勝っているが、実際はかえって不利な結果になっていること。
 ◆ 柳暗花明 _りゅうあんかめい
 春の野の美しさのたとえ。転じて、花柳界・色町のこと。
 ◆ 溜飲が下がる _りゅういんがさがる
 わだかまっていた不平不満が消えて、気持ちがせいせいすること。
 ◆ 流言蜚語 _りゅうげんひご
 無責任で根拠のないうわさ。デマ。
 ◆ 竜虎相搏つ _りゅうこあいうつ
 すぐれた実力を持つ英雄や強豪同士が勝敗を争うことのたとえ。
 ◆ 柳絮の才 _りゅうじょのさい
 非凡な才女のたとえ。女性のすぐれた文才を褒めて言うことば。
 ◆ 流星光底長蛇を逸す _りゅうせいこうていちょうだをいっす
 せっかくの機会、またとない機会を逃してしまうことのたとえ。また、惜しいところで大敵を取り逃がしてしまうことのたとえ。
 ◆ 竜頭蛇尾 _りゅうとうだび
 はじめは勢いが盛んだが、終わりはふるわないこと。
 ◆ 柳眉を逆立てる _りゅうびをさかだてる
 美人がひどく怒るさま。
 ◆ 凌雲の志 _りょううんのこころざし
 俗世間を超越した高い志のこと。また、出世をしようとする志のこと。
 ◆ 燎原の火 _ょうげんのひ
 激しい勢いで広がっていき、防ぎようがないもののたとえ。
 ◆ 梁山泊 _りょうざんぱく
 豪傑や英雄、野心家などが集まる場所。
 ◆ 領袖 _りょうしゅう
 集団を率いる長となる人物のたとえ。
 ◆ 両手に花 _りょうてにはな
 よいものを二つ同時に手に入れることのたとえ。また、二人の女性を伴っていることのたとえ。
 ◆ 遼東の豕 _りょうとうのいのこ
 世の中で知られているようなことを、自分だけが知っていると思い込んで得意がることのたとえ。
 ◆ 両雄並び立たず _りょうゆうならびたたず
 同じ力量を持つ英雄が二人いれば、必ず争いになりどちらかが倒れるということのたとえ。
 ◆ 良薬は口に苦し _りょうやくはくちににがし
 自分のためになるような忠言は、素直に聞きづらいものだというたとえ。
 ◆ 緑林 _りょくりん
 盗賊・山賊の異称。
 ◆ 臨機応変 _りんきおうへん
 その場その場の情勢や状況の変化に応じて、適切な手段をとること。
 ◆ 綸言汗の如し _りんげんあせのごとし
 君主が一度口にしたことばは、訂正したり取り消すことができないということ。
 ◆ 臨池 _りんち
 書道、習字、手習いのこと。

 *** る ***

 ◆ 類は友を呼ぶ _るいはともをよぶ
 気の合う者や似通った者同士は、自然に寄り集まって仲間を作るものであるということ。
 ◆ 累卵の危うき _るいらんのあやうき
 物事が非常に不安定で、きわめて危険な状態にあることのたとえ。
 ◆ 類を以て集まる _るいをもってあつまる
 似た者同士は互いに寄り集まることのたとえ。また、善人の周りには善人が集まり、悪人の周りには悪人が集まるということのたとえ。
 ◆ ルビコン川を渡る _るびこんがわをわたる
 ある重大な決断・行動をすることのたとえ。
 ◆ 瑠璃も玻璃も照らせば光る _るりもはりもてらせばひかる
 すぐれた素質や才能がある者は、どこにいても目立つというたとえ。また、そのような者が活躍の場を与えられたときには能力をいかんなく発揮するということ。

 *** れ ***

 ◆ 例外のない規則はない _れいがいのないきそくはない
 どんな規則や法律にも、必ず律しきれないものがあり、例外はつきものだということ。
 ◆ 礼も過ぎれば無礼になる _れいもすぎればぶれいになる
 礼儀を尽くすことも、度が過ぎればかえって失礼にあたるということ。
 ◆ 歴史は繰り返す _れきしはくりかえす
 過去に起こったことは同じような経緯をたどって再びやってくるものだということ。
 ◆ 連木で腹を切る _れんぎではらをきる
 不可能なことをしようとすることのたとえ。
 ◆ 連理の枝 _れんりのえだ
 特に夫婦の情愛がきわめて深く、仲むつまじいことのたとえ。

 *** ろ ***

 ◆ 労多くして功少なし _ろうおおくしてこうすくなし
 苦労した割には効果が少ないこと。
 ◆ 狼藉 _ろうぜき
 物が乱雑に散らかっている様子。また、女性に乱暴をはたらくこと。
 ◆ 老婆心 _ろうばしん
 必要以上に心配したり、世話を焼いたりすること。おせっかい。他人に忠告などをするときに、へりくだって言うことば。
 ◆ 老馬の智 _ろうばのち
 経験の豊富な者は判断を誤らないこと、ものにはそれぞれ学ぶべきことがあるということのたとえ。また、恩を受けた者が主人の恩義を忘れないことのたとえ。
 ◆ 隴を得て蜀を望む _ろうをえてしょくをのぞむ
 人の望みや欲望には、際限がないことのたとえ。
 ◆ ローマは一日にして成らず _ろーまはいちにちにしてならず
 大事業は長年の努力なしに成し遂げることはできないというたとえ。
 ◆ 魯魚の誤り _ろぎょのあやまり
 字形がよく似た文字の書き誤りやすいこと。
 ◆ 六十の手習い _ろくじゅうのてならい
 年をとってから学問や習い事を始めること。
 ◆ 廬山の真面目 _ろざんのしんめんもく
 雄大または複雑すぎて、本来の姿をとらえがたいことのたとえ。また、物事の真相を見極めるためには、局外から客観的に見ることが大事であるということのたとえ。
 ◆ 驢事未だ去らざるに馬事到来す _ろじいまださらざるにばじとうらいす
 一つのことが終わらないうちに、別のことが起きることのたとえ。
 ◆ 盧生の夢 _ろせいのゆめ
 人の世や人の一生の栄枯盛衰は、はかないものであることのたとえ。
 ◆ 六根清浄 _ろっこんしょうじょう
 欲や迷いを断ち切り、清らかさを保つこと。
 ◆ ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない _ろばがたびにでたところでうまになってかえってくるわけではない
 知識のない者、利口でない者が旅に出ても出発前と同じままで、本質は簡単に変わるものではないということのたとえ。
 ◆ 論語読みの論語知らず _ろんごよみのろんごしらず
 表面上の言葉だけは理解できても、それを実行に移せないことのたとえ。
 ◆ 論より証拠 _ろんよりしょうこ
 口先で議論を重ねるよりも、証拠を出したほうが物事は明確になるということ。